マルタで始まるESL Pro League Season 17で、1か月以上にわたりCS:GOを楽しむ準備はできていますか。グループDは逆転の可能性を秘めたチームでひしめき合っています。このグループは、ENCEやNAVIなど、多くの荒削りで未知数のチームで構成されています。
グループDのフェイバリットは、NAVI (9.500*)、Team Liquid (11.600*)、Spirit (21.850*) 、ENCE (35.320*)です。
CISセントラル
グループDには、トーナメントに参加するCISチームの半数超が名を連ねています。 NAVI、Spirit、forZe (52.930*)は、CS:GO人口が多い地域の代表的チームですが、残念ながらブラケットの同じ側に位置しています。このため、多くのファンがCloud9とOutsidersのいるグループAに望みを託すことが考えられます。NAVIは前述のCISチーム内で最も強く、現在HLTVの公式世界ランキングでトップを走っています。チームのスタイルに合う5人目のプレイヤーを見つけるのに苦労しており、真価が問われているところです。最近加わったAndrij "npl" Kukharsjkyjは、NAVIジュニア選手登録名簿から昇格した選手です。
SpiritはグループDから進出できる2番目のCISチームとなる可能性があります。 トップレベルの選手と互角に戦える折り紙付きの実力を持つプレイヤーが揃っています。 中でもIghor "w0nderful" ZhdanovとRobert "Patsi" Isyanovは傑出したプレイヤーで、トップレベルのチームに勝つための優れたパフォーマンスを確保するうえで欠かせない存在となっています。初戦の相手は、幸運にもまだ足元がおぼつかない弱体化したAstralisで、機運が高まっていると言えるでしょう。 ただ、先日行われたCCT Central Europe Malta Finals 1では、SpiritとforZeは5位、6位という結果に終わっており、期待どおりの結果を残していません。
スター揃いのタツノオトシゴ
Team Liquidは長らく北米の救世主的存在となっています。Astralisの時代に最有力チームの1つとなり、北米チームの可能性の限界を打ち破っています。彼らは現在、2019年当時と同じフォームに回帰しようとしています。LiquidにはJonathan "EliGE" JablonowskiやKeith "NAF" Markovicなど、おなじみのメンバーのほかに、ラトビアの新星、Mareks "YEKINDAR" Gaļinskisが加わっています。ESL Pro League Season 16では、なんとか決勝進出を果たしましたが、Vitalityに敗れています。多くの可能性を秘めたチームですが、ESL Pro League Season 17で決勝の切符を掴み取れるでしょうか。
新たなる代表者たち
ATK (257.640*)とRare Atom (513.210*)の2チームには、ESL Pro Leagueでは少数派となる地域のプレイヤーが参加しています。ATKは、スウェーデン、カナダ、南アフリカ、北マケドニア、イスラエル、米国出身のプレイヤーで構成された混成チームで、 できるだけ多くの大陸をカバーしようとしているかのような顔ぶれとなっています。Ricky "floppy" KemeryとIoannis 'Johnny' "JT" Theodosiou (現在はComplexityに所属)が主力の南アフリカのチームと聞けば、ピンとくる人が多いのではないでしょうか。
Rare Atomも、CS:GOでは聞かない名前かもしれませんが、中国のリーグ・オブ・レジェンド・プロリーグ(LPL)では知られた存在でしょう。このチームがかつてVici Gamingとして知られ、Tylooと上位争いをしていたチームであったと聞けば、なじみがある人もいるかもしれません。チームの中心は中国人ですが、スーパースターのAWPer、Andrew "kaze" Khongはマレーシア出身です。 マレーシアはCS:GOではあまり見かけない国で、ESL Pro Leagueのような大規模イベントではなおさら目にしません。 これらの2チームは下位ブラケットで対戦することになるかもしれません。どちらが上位に来るか、接戦が期待されます。
過去の栄光に生きる
Astralis (14.010*)は、ここ数年Counter-Strikeを追いかけている人なら知らない人はいないくらい成功を収めたチームです。世界で最も有力なチームであり、3つのメジャーを連続で獲得し、fnaticの記録を破ることに成功しています。 ただ、最近の成績は芳しくありません。 Nicolai "dev1ce" Reedtzが復帰したことで、チームの復活が期待されていますが、今のところ芳しい結果は出せていません。 NAVIのように、自分たちのスタイルに合う5人目のプレイヤーを見つけるのに苦戦しています。 現在、候補に挙がっているのが、もう1人のアカデミーの有望株Christian Møss "Buzz" Andersenです。
過去にナショナル・アイデンティティの下で大きな成功を収めたもう1つのチームがENCEです。 ENCEは、これまでで最も成功したFinishチームですが、Finishメンバーは現在1人で、そのメンバーがENCEのコーチを務めています。 国際色豊かなラインナップにより、 Lotan "Spinx" Giladiという才能が生み出され、現在、 Guy "NertZ" Iluzというもう1人のイスラエル人に期待が寄せられています。こうした素晴らしい人選の一方、ファン人気が高く、就任して日が浅いValdemar "valde" Vangsåが解任されることになりました。 チームは昨年のような結果を残せていませんが、今回の戦略は期待する成果につながるのでしょうか。
*オッズは変更される場合があります。
