StarCraft:Brood Warベッティング・ビギナーズガイド

StarCraft：Brood Warとは何でしょうか。

StarCraftは、Blizzard社が開発したリアルタイム戦略（RTS）ゲームです。通常は2人のプレイヤー間で争われ、各プレイヤーは3つのファクション（種族）から1つを選んでプレイします。ファンクションとは、地球を追われた人類Terran（テラン）、生命体と同化した超種族の群体Zerg（ザーグ）、そして高度なテクノロジーを有するサイキックエイリアンProtoss（プロトス）です。

各ファンクションは独特のユニットを持っており、それぞれに性質や能力が異なります。例えば、Protossは強力で高価なマシンを送り出します。Zergは非常に多くのユニットを使ってベースや敵を圧倒します。また、Terranは他種族よりも万能ですが初心者には扱いが困難です。

プレイヤーは限られたワーカーと建物から始め、資源を採集して軍隊とベースを作ります。相手プレイヤーのベースと軍隊を完全に撲滅したプレイヤーが勝者です。最初にリードを取ると、ゲーム全体で相手を劣勢に置くことができるので、対戦では始めが肝心です。

選択可能な3つの種族と、プレイヤーが駆使する多様な戦略を備えた戦術的要素は、このゲームの大きなセールスポイントとなっています。リリースから数年を経てなお、プレイヤーはゲームの新しいプレイ方法を編み出し続けています。

StarCraft：Brood Warの大まかな歴史

StarCraftは1998年3月31日にリリースされ、数ヶ月後に拡張パックBrood Warが発表されました。拡張パックでは新しいキャンペーン・シナリオ、新しいユニット、進化のアップグレードが導入されました。

Brood War拡張パックは発表にあたり批評家の絶賛を浴び、バランスの微調整は大いに称えられました。

Brood WarとSC2は見た目が類似しています。ゲームの基礎的な部分はまったく同じではあるのですが、Brood WarにはSC2と比べて仕組み的な面での難しさがあると考えられています。

2007年までに通算1000万本以上を売り上げ人気を証明したこのゲームが、今度はeスポーツシーンで評判になりました。初めてのトーナメントは規模が小さかったものの、このゲームに対する人気の高まりがトーナメントの拡大を促し、スポンサーが付くようになりました。

トーナメントはさらに規模拡大して評判を上げ続け、2007年の賞金は100万ドルを突破してピークに達しました。残念ながら、2010年にリリースされたStarCraft 2（SC2）では大会数と賞金額が減少しました。

2009年には30のイベントで70万ドル以上が支払われていましたが、2012年までには16のイベントで10万ドルが支払われるまでに落ち込みました。2012年5月2日、KeSPA、Ongamenet、Blizzard、GomTVはいずれもSC2を韓国のプロシーンに導入すると発表し、Brood Warは同年10月までに段階的に廃止されていくことになりました。

その後の数年はeスポーツとしてのSCには困難な時期でしたが、Twitchと似たストリーミングサービスAfreecaがBrood Warのトーナメントを開催したことで、少ないながらも忠実なファン層を維持しました。2017年3月、BlizzardはSCと拡張パックBrood Warのリマスター版をリリースする計画を発表しました。

2017年8月のリリースにより、SCの賞金総額とトーナメント数は2011年以来最高となり、ゲームは息を吹き返しました。復活の勢いは2018年も続いており、Hangzhou StarCraft Carnival 2018の1対1及び2対2トーナメントには、10万ドルを超える賞金が提供されました。

StarCraft：Brood Warへの賭け方

SCの人気が高まったことで、ベット可能なトーナメントの数も増加しました。最も人気のある市場は特定マッチの勝者（アウトライトウィナー）へのベッティング、つまりマネーラインです。

提供する他のマーカーには、シリーズやマッチのハンディキャップ、個別マップの勝者などがあります。それぞれの市場に提供されるオッズは、各プレイヤーの客観的なレベルやチームがマッチで勝つ可能性を反映したものです。本格的なベッターなら、チームのオッズを使ってブックメーカーが提供する暗示的確率を計算し、自身の評価と比較して、エッジがありプラスの期待値が見込めるか否かを計ることでしょう。

SCとStarCraft 2は両方とも複数マップをまたいでプレイされるため、これらへのベッティングはよく似ているのですが、特徴は異なります。CS:GOのマッププールと同様、各マップで勝利するには違う戦略が必要となりますから、SCへのベッティングで勝つには、そのプレイヤーの得意なマップを知ることが何よりも重要です。

CS：GOとは違い、マッププールはイベントごとに異なりますから、StarCraft：Brood Warへのベッティングではプレイヤーとチームのマッププールを確実に知ることが肝心です。たとえば、Hangzhou StarCraft Carnivalで使用された4つのマップはCircuit Breaker、Match Point、Tau Cross、Longinusでしたが、Afreeca StarLeague（ASL）ではSparkle、Transistor、Gladiator、Third Worldが使われました。

トーナメントはさらに規模拡大して評判を上げ続け、2007年の賞金は100万ドルを突破してピークに達しました。

頭に入れておくべきポイントは、SparkleとTransistorはASLでは新しいマップだということです。つまり、プレイヤーはそのマップをどうプレイするのがいいか理解するのに少し時間がかかるかもしれません。そのための準備が不可欠であり、この2つのマップに力を入れているプレイヤーは、他のプレイヤーが慣れてくるまでは僅かに有利だと考えられます。

ついでに言うと、シリーズのハンディキャップ、個別のマップ、あるいは何らかの市場に対し、プレイヤーが特定のマップにおいて高いレベルでプレイすることを理解しないままベッティングするのは、長期的に利益を上げようとする場合に冒してはならない誤りです。

StarCraft：Brood Warベッティング：考慮すべきポイント

Brood WarとSC2は見た目が類似しています。ゲームの基礎的な部分はまったく同じではあるのですが、Brood WarにはSC2と比べて仕組み的な面での難しさがあると考えられています。StarCraft：Brood Warのベッティングにおいては、ゲームの仕組みを知ることが極めて重要です。なぜなら、試合中にある事柄が起こった理由を理解するのに役立ちますし、また、ベット前により正確な評価を行えるようになるからです。

プレイヤーの全体的なレベルを決定する重要な要素の1つとして、1分間あたりの操作量（APM）があります。相手プレイヤーに対して優位を得るには、ユニットや建造物を急いで作ることが極めて重要です。SCの設計上、プレイヤーはSC2よりも高いAPMが必要になります。ゲームには最小限のアシスト機能しかありませんから、はるかに多くの操作を手動で行うことが求められます。

たとえば、資源地Vespene Geyserを建設するワーカーは、SC2では建設が終わると自動的にガスを採取しますが、SCでは指示を出す必要があります。ユニットを事細かに管理するには、それを効果的に進められる高いレベルのスキルと経験が求められます。こういったゲームプレイ上の微妙な違いを理解することで、ベッターはプレイヤーやチームの強さを評価しやすくなるでしょう。

過去のイベントや結果を調べれば、どのプレイヤーやチームの調子が良いのかわかる可能性はあります。しかし、こういった比較は相対的であり、結果だけではなく、相手の質も考慮に入っていると確認することが大切です。過去数シーズンのASLを見ると、上位で終わっている顔ぶれには同じプレイヤーが多いのですが、特に目立つのはflashで、彼はASLの3シーズン連続で優勝しました。

選択可能な3つの種族と、プレイヤーが駆使する多様な戦略を備えた戦術的要素は、このゲームの大きなセールスポイントとなっています。

常にランキング上位を占めるエリートプレイヤー（ASLで3シーズン連続優勝したflashなど）がいる一方、新しいマップの導入が状況を面白くしています。miniやsnowなどのプレイヤーは、昨シーズンは上位16名に入っていませんでしたが、初めてトーナメントの準決勝に進みました。

ことStarCraft：Brood Warベッティングに関して言えば、将来的な見込みや、ゲームやトーナメントにおける変更（マッププールなど）が特定プレイヤーの優位となる可能性に注目することが、優位に立つ鍵となるかもしれません。

このStarCraft：Brood Warベッティング入門の記事を読み終えたところで、StarCraft：Brood Warの最新オッズをご覧になり、バリューを見出せるかどうか確認してみるのはいかがでしょうか。また、eスポーツベッティングについてさらに詳しく知りたい方は、他の記事もご覧ください。