各チーム残り2試合となり、いよいよLPLの第10週に突入します。上位10チームのプレーオフ出場は濃厚となっていますが、残る1枠を賭けた争いは混戦を極めています。先週お伝えしたとおり、プレーオフ出場争いから最初に脱落したチームはAnyone’s Legendでした。しかし今週、10位のチームが7勝という記録を保持しているため、次の週でそのレベルに到達することのできないチームはすべて脱落することになります。
Rare AtomとRoyal Never Give Up (RNG)に負けたUltra Primeは、対FunPlus Phoenix (FPX)戦で大逆転勝利を飾ったAnyone’s Legendと肩を並べています。Ultra Primeにとって、今週はたった1回でも負ければ十分だというのに、2敗すれば命取りとなります。FPXの順位は基本的に変わっておらず、プレーオフ進出は難しいと思われているため、Edward Gaming (EDG)との対戦もまるで消化試合の扱いでした。それでも、FPXはシリーズ最終ゲームでHu “Leave” Hong-chaoとTian “Meiko” Yeを完全に打ちのめし、EDGを倒すという大仕事をやってのけたのです。プレーオフ出場を狙うEDGにとってこの敗退は憂慮すべき兆候ではあるものの、FPXはHu “SwordArt” Shuo-Chieh率いるAnyone’s Legendとの試合に負けたことで順位を上げることができませんでした。
プレーオフ出場に向けて後がないもうひとつのチームが、Ninjas in Pyjamasです。Invictus Gaming (IG)を見事に破ったことで、Ninjas陣営にやっと活気が見られるようになりました。Zhao “Shad0w” Zhi-Qiangは注目の第2試合でヴィエゴを選択、Ying “Photic” Qi-Shenは第3試合でお気に入りのアフェリオスに戻しての対戦となりました。“Shad0w”はシーズン中盤で控え選手となってから出場した9試合で強さを発揮しており、十分なポテンシャルを感じさせています。とはいえ、最終週を待たずにプレーオフ出場を決めたWeibo Gaming戦は、今週絶対に勝たなければならない2番目の試合でしたが、これを落としてしまいました。したがって、“Shad0w”が長期的に大きな影響力を持てるかどうかは、夏になってみないとわかりません。
LGD GamingとRare Atomは未だ7勝に届かずですが、この最終週でのがんばり次第では、プレーオフに進出できる最後の1枠獲得の可能性が残っています。それぞれ5勝ずつを挙げている両チームは、残る2つのシリーズに勝利する必要があります。そして7勝したところで、タイブレーク戦までもつれ込む相手が現れないことを祈るだけです。RNG、IG、Team WEはいずれも、タイブレークが認められるには1シリーズ足りない状況です。6位から11位に8勝している6チームが並ぶ可能性は限りなく低いでしょう。つまり、この6チームのうちの1つはこの先脱落する可能性があるため、1勝したところで安心できないということになります。
プレーオフ出場を果たせるかどうかの瀬戸際にいるチームの中でも、ふるい落とされる可能性が濃厚になってきているのが、驚くなかれ、Top Esportsです。今週の試合を終えて、 LNG Esports、LGD、ThunderTalk Gaming、Bilibili Gamingとの対戦で立て続けに負けを喫し、4連敗という結果に甘んじています。今スプリット開始当初は多くのポテンシャルを秘めていたチームとして、これは憂慮すべき傾向と言えます。ワールドチャンピオンのGao “Tian” Tian Langはプレーオフで失速するのではないかと予想されています。残すところ2試合、Top Esportsが3週間ぶりの勝利を掴めるかどうかにすべてがかかっており、最終週でTop Esportsが順位を明け渡す可能性もあります。幸運にも対戦相手はOMGとFPXですので、OMGが抵抗したとしても、対FPX戦でTopがプレーオフ出場を決める可能性は高いでしょう。
このチームはどこまで勝ち進むことができるでしょうか?Song “Rookie” Eui-jinやYu “JackeyLove” Wen-Boといった優秀なプレイヤーを擁するチームにベットしないほうが難しいでしょう。しかし、残り時間があとわずかな状況でこのチームがうまく立ち回るのを期待するのは、果たして現実的と言えるのでしょうか? レギュラーシーズン最後の週で、その答えが見つかることを願っています。
- 記事：LoLベッティング入門
