10 21, 2022
10 21, 2022

アルゼンチンとウルグアイのワールドカップでの活躍は?

カタールワールドカップにおけるアルゼンチンの分析

ワールドカップにおけるアルゼンチンの成績情報

カタールワールドカップにおけるウルグアイの分析

ワールドカップにおけるウルグアイの成績情報

アルゼンチンとウルグアイのワールドカップでの活躍は?

熾烈な予選を勝ち抜いた南米の4か国が、近日カタールで開催されるワールドカップトーナメントに出場します。本記事では、改善を見せるアルゼンチンと、ディエゴ・アロンソ監督の元、フレッシュなアプローチを取る新生ウルグアイを中心に、Simon Edwardsが注目ポイントを解説します。

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ワールドカップにおけるアルゼンチンの分析

混迷の時代を経験したアルゼンチンは、ようやく優秀なチームをもう一度手に入れました。20年以上ぶりにコパ・アメリカで勝利を収め、無敗で出場資格を得ることができました。

リオネル・メッシは、もう戦略のすべての責任を負う必要がなくなりました。戦略に強く、バランスの良いミッドフィールドが出来上がったからです。エミリアーノ・マルティネスの参加で、ついに一流ゴールキーパーが手に入りました。また、クリスティアン・ロメロもディフェンスの問題を解決してくれます。

まだ弱みを抱えた領域があるとは言え、チームの意識は高く、自信に満ちており、トーナメントに向けた勢いは十分です。

ワールドカップでアルゼンチンが残してきた成績は?

アルゼンチンがワールドカップを制した機会は2回あり、そのトーナメントで数多くの印象的な場面を残してきました。最初の優勝はホームでの大会でした。マリオ・ケンペスやキャプテンのダニエル・パサレラなど、1978年のチームのスター選手たちが、決勝戦でオランダに3-1で勝利したのです。

1986年のメキシコ大会では、偉大なるディエゴ・マラドーナの目覚ましい活躍により、チームはタイトルを奪還できました。「エル・ディエゴ」の快挙は、1990年のイタリア大会でも再現されるかと思われましたが、試合終盤のアンドレアス・ブレーメのPKにより、試合は西ドイツの勝利に終わりました。現在の中心的人物であるメッシは2014年大会のスターでした。アルゼンチンは決勝に進出しましたが、またも終盤にゴールを奪われ、1-0でドイツに敗れました。

2018年のトーナメントではまとまりを欠いていましたが、それ以降のチームは大きく変化したため、期待感もいつものように高まっています。

アルゼンチンは どのようにしてワールドカップ2022予選を通過したのか?

アルゼンチンは、2018年ロシア大会の出場は最終日まで危ぶまれていしたが、今回はそのような事態は起こりませんでした。アルゼンチンははるかに強固で、結束力と団結力のあるチームとなりました。メッシも、すべてを自分が抱え込む必要がなくなりました。

コパ・アメリカ2021 での優勝は、アルゼンチンにとって1993年以来のタイトル獲得でした。

チームは、他のライバルたちに数か月先んじて出場資格を獲得しており、17試合のうち勝ちが11、引き分けが6と無敗を誇りました。今回、ワールドカップ出場を疑う声はありませんでした。ブラジルほどの強固なディフェンスや攻撃のプレッシャーはありませんでしたが、パフォーマンスは大きく改善されました。期待されるのも当然と言えるでしょう。

2021年のコパ・アメリカ優勝も、その自信を大きく後押ししています。これはアルゼンチンにとって1993年以来の優勝であり、決勝戦でブラジルに1-0で勝利したことも大きな成果です。この成功により、リオネル・スカローニが代表チームの監督としての地位を固め、メッシも初のシニア代表チームのトロフィーを手にしました。

当初は安価な暫定オプションとして起用されたスカローニでしたが、素晴らしい仕事を成し遂げ、注目の舞台での大きな信頼を得ることができました。アルゼンチンは、団結力があって万全の体制を敷く、統制のとれたチームになったようです。メッシが輝くための足場が完璧に整いました。2018年のロシア大会出場は単なる幸運でしたが、2022年のカタール大会では実力十分のチームとなっています。

アルゼンチンのサッカー戦術を分析

ここ数年でアルゼンチンには、ゴールにアストン・ヴィラのエミリアーノ・ マルティネス、ディフェンスにトッテナムのクリスティアン・ロメロという2大戦力が加わっています。マルティネスはトップクラスのゴールキーパーであるばかりか、何年もの間不安定だったアルゼンチンに自信と権威を蘇らせた、大きな精神的支柱でもあります。

そのような状況ではありますが、このチームはディフェンスに大きな不安要素があります。センターバックのニコラスオタメンディは、昨年を通じてアルゼンチンでプレイしていましたが、完全に信頼できるディフェンスプレイヤーというわけではありません。彼は最近不調で、距離のあるパスに失敗することも多いのです。彼はレッドカード寸前のプレイが多く、ディフェンスも大きく遅れがちに見えます。また嫌なタイミングで危険なバスを出したりもします。

ディフェンスの若手選手もまだ十分に仕上がっているとは言えず、進歩が止まっているようです。これはアルゼンチンの抱える問題点と言えるかもしれません。ただし、レフトにリヨンのニコラス・タグリアフィコ、ライトにセビージャのゴンサロ・モンティエルか、代わってアトレティコ・マドリードのナウエル・モリーナなど、フルバックには安定した攻撃力のある選手が多数控えています。

ディフェンスの若手選手もまだ十分に仕上がっているとは言えず、進歩が止まっているようです。

ただしありがたいことに、その前には、一味違う技術を持ち、目立った欠点のないセントラルミッドフィールダーたちが多数控えています。ロドリゴ・デ・パウルは、パス能力、貢献度、意識の高さで、ここ数年のキースターターとなっています。彼とペアを組むのは、ディープライイングプレーメーカーであるPSGのレアンドロ・パレデス(現在ユヴェントスにレンタル移籍中)、ブライトンの俊敏なボックストゥボックスプレイヤーであるアレクシス・マック・アリスター、ボールに食らいつくレアル・ベティスのギド・ロドリゲスです。個性はそれぞれ異なりますが、いずれもディフェンスだけではなく、変幻自在のプレイを得意とします。つまり、チームにはボールを前に進める力があります。メッシも、安定した防御を犠牲にすることなく前方のエリアで戦うことができます。

このミッドフィールドの強化により、メッシ、ラウタロ・マルティネス、アンヘル・ディ・マリアが連携して攻撃ができます。また、マンチェスター・シティのフリアン・アルバレス、トッテナムのジオヴァニ・ロ・チェルソ(ビジャレアルにレンタル移籍中)、インテルのホアキン・コレアなどの選手も控えています。

アルゼンチンは何年もの間メッシが頼りでしたが、ついにスター無しでも対応できる体制を手に入れました。伝説の背番号10も、それを目の当たりにするでしょう。メッシは、絶妙なパス、ロングシュート、攻撃の指揮に集中できるようになりました。ここ数年のアルゼンチンの戦略と言えば、メッシに任せて幸運を祈ることのみだったのです。

アルゼンチンサッカーチームのキープレイヤー

報道の見出しは、いつものようにリオネル・メッシ一色になるでしょうが、それも納得できます。PSGでは、バルセロナ時代のほぼ不可能と思える得点数は再現できませんでしたが、彼は優れたプレイと見事な結果を見せてきました。メッシは、信頼できる仲間の選手とランナーに恵まれた時に真の力を発揮します。彼は長い間苦難に耐えてきましたが、アルゼンチンチームでそれが実現しました。

驚異的だった全盛期のコンディションにはわずかに及びませんが、メッシの士気は高く、必要な支援もナショナルチームから受けられます。

メッシの前では影に隠れがちですが、ディ・マリアも、カタールでは重要になるキープレイヤーの1人です。努力家でチームワークを大切にし、素早い動きで大試合の流れを決定づけるこのユベントスのフォワードも、チームのバランスが一新されたことで恩恵を受けています。時には大きなミスを非難されることもありましたが、彼が大きく貢献してくれることがファンにも伝わるようになりました。

ディ・マリアは、努力家でチームワークを大切にし、素早い動きで大試合の流れを決定づける選手です。

最後に紹介するのは、ゴールを守るエミリアーノ・マルティネスです。彼は、アルゼンチンの大改革の基礎となる選手です。彼のゴールキーパーとしてのプレイは、ほぼミスをすることがなく、その安定感は、かつては調子を崩しがちだったバックラインに求められる自信をもたらしました。加えて、フィールドで彼が与える影響力は絶大です。彼は常にチームメイトを支え、反撃の先頭に立つことも好みます。

プレッシャーのかかるPKの場面では、彼が野次を飛ばすことで、自信を持ったプレイにつながる可能性もあります。

アルゼンチンのワールドカップ優勝のアウトライトオッズ

2018年大会では、アルゼンチンを人気チームに挙げる人が多かったのですが、現実には1回戦敗退と、南米の期待を大きく裏切るものでした。2022年のワールドカップでも、その状況は大きく代わりません。

アルゼンチンは破竹の勢いで出場資格を得ています。この20年以上ぶりのコパ・アメリカ優勝という快挙も後押しし、フィナリッシマ2022では、ヨーロッパ王者のイタリアを3-0で圧倒しました。チームはディフェンスにやや弱点を抱えており、オタメンディが参加することでファンは心配するでしょうが、選手たちはやる気十分です。

アルゼンチンは、ディフェンスで大きなエラーがなければ、グループを勝ち進み、優勝する可能性があります(オッズは 7.500 (+650)*となっています)。

ワールドカップにおけるウルグアイの分析

今年のワールドカップ予選において、ウルグアイは進化のために大きな関門をくぐり抜ける必要がありましたが、その結果、力をつけることができたようです。偉大なるオスカル・タバレスはディエゴ・アロンソにその場所を譲りました。アロンソは、ミッドフィールドの能力を重視する体制を作りました。

かつてのウルグアイは、世界クラスのセントラルディフェンダー2人と、世界クラスのストライカー2人に依存していました。この4人がチームの重要なメンバーであることは変わりませんが、バックからフロントへのアプローチに代わって、ミッドフィールドでのダイナミックなやり取りが中心となりました。

チームのパフォーマンスの限界点は高く、最近の試合での動きも大きく改善されました。トーナメントに向けての課題は残っていますが、難敵ぞろいのグループを勝ち抜けば、その勢いで最終ステージにまで到達できるかもしれません。

ワールドカップでウルグアイが残してきた成績は?

ウルグアイは最初のワールドカップ王者です。この大会は、この南米の小国が持つ歴史の中でも大きな意味を持っています。ウルグアイ人は、4回にわたり世界チャンピオンになったとよく口にしますが、それには理由があります。

1920年代では、オリンピックでのトーナメントが世界で最も権威のある国際フットボール大会でした。ウルグアイは1924年と1928年に金メダルを獲得しています。オリンピックでの活躍を受けて、同国は第1回ワールドカップのホストを務め、1930年のモンテビデオにて優勝を手にしました。

ウルグアイが次に出場したワールドカップは、1950年のブラジル大会でした。ラ・セレステことウルグアイは、優勝を目指してホスト国と対決しました。約20万人のブラジル人が勝利を確信していましたが、ウルグアイは2-1で試合を制しました。これは後にマラカナンの悲劇として知られるようになります。

再度の優勝のためにはまだ勝ち抜く必要がありますが、ウルグアイは絶えず格上の相手に果敢に挑んでいます。ウルグアイは4位入賞を3回経験しており、13回の出場のうち 10回グループステージを勝ち抜いています。

ウルグアイはどのようにしてワールドカップ2022の予選を通過したのか?

今回のワールドカップ予選大会では、ウルグアイに大きな変化がありましたが、その体制も落ち着いてきました。

2021年、 オスカル・タバレスはナショナルチームの監督を退きました。経験した試合数は228試合で、ワールドカップ出場4回、コパ・アメリカ出場7回という活躍でした。これは大きな出来事でした。この決断がなされた後も、予選を勝ち抜くためには多くの課題が残されていました。

4連敗の後にタバレス が去りましたが、新監督ディエゴ・アロンソが体制を一新してからは4連勝し、予選を突破できました。これまでのウルグアイは、戦略上ミッドフィールドの役割をあまり重視してきませんでした。

最終的にウルグアイは、8勝6敗4引き分けの成績で第3位となり、ワールドカップ出場権を手にしました。エクアドルとは接戦でしたが、結果としてはアルゼンチンとブラジルに大きく引き離された形です。

ウルグアイのサッカーへの戦略的アプローチを分析

ウルグアイには何年もの間、世界クラスのフォワード2人(エディンソン・カバーニ、ルイス・スアレス)と世界クラスのセントラルディフェンダー(ディエゴ・ゴディン、ホセ・マリア・ヒメネス)がいました。これはウルグアイの成功の鍵となっていました。ミッドフィールダーがある程度サポートの役割を果たし、バックラインの防御を補強して、素早くボールを危険度の高いフォワードに回すのです。

現在は、ミッドフィールドのコントロールがウルグアイ戦術の中心となっています。 

スアレス、カバーニ、ゴディンは体力的なピークを過ぎており、有能なミッドフィールダーが新たに登場したことで、やや緊張感が漂っていました。タバレスの采配は、最高レベルの大会で驚くべき成功を収めてきましたが、優秀な人材の出現により、ウルグアイは新しい方向に引っ張られることになりました。

新監督のアロンソはこの状況を理解し、ミッドフィールドのコントロールを、ウルグアイの戦略的アプローチの中心としました。チームの出場者一覧のトップを飾るのが、トッテナムのロドリゴ・ベンタンクールと、レアルマドリードのフェデリコ・バルベルデの2人です。この2人には、フィールドの中心でボールを奪い、コントロールする能力があります。彼らは必要に応じ、ボックストゥボックスのミッドフィールダーであるマティアス・ベシーノや、ボールを離さないルーカス・トレイラと組み、3人でプレイすることもできます。

リバプールの目玉選手であるダルウィン・ヌニェスは、攻撃面でエネルギーやパワー、そして集中力をもたらすでしょう。一方、よくペアを組むスアレスは冷静です。そこで変幻自在なウイング、ジョルジアン・デ・アラスカエタ、ニコラス・デ・ラ・クルス、ファクンド・ペリストリが広いエリアから中へと切り込み、攻撃をつなぐことができるでしょう。

ウルグアイに帰還したスアレスがスターティングメンバーに残るかどうかは注目に値するでしょう。ヌニェス だけでもディフェンダーをまとめられそうな力を見せており、多彩なミッドフィールドの攻撃バリエーションを繰り出す様子が見られるかもしれません。場合によっては、彼がベンチから呼び出され、試合のラスト20分の流れを決める可能性もあります。

ウルグアイサッカーチームのキープレイヤー

フェデリコ・バルベルデは、ウルグアイのミッドフィールドでのプレイを見ていて楽しくなる選手です。試合の流れをコントロールする鍵になるでしょう。バルベルデは努力家で落ち着きがあり、技術も高く変幻自在なプレイもできる選手で、ウルグアイの進化の中心となっています。

ウルグアイの成功は、組織力とトレーニング、また攻撃力との組み合わせによって構築されています。最近のワールドカップでは、ディエゴ・フォルラン、スアレス、カバーニが攻撃面を担いました。ウルグアイのファンは、ヌニェスがそのレベルに達したとまでは考えていませんが、彼の能力の高さは明らかです。今回のトーナメントで、並みいるアタッカーを相手に、その地位を確保できるかもしれません。

アタッカーの ヌニェス にとって、大きな意味を持つ大会になるでしょう。

最後に、重要になるのは強固な基盤です。ホセ・マリア・ヒメネスは、リーダーとして成長しなければなりません。長きにわたりディフェンスのパートナーであったディエゴ・ゴディンが調子を崩し始めているのです。ヒメネスはウルグアイのバックスとして何年も活躍してきましたが、かの有名なチャルーア族の魂を見せる必要があるでしょう。

ウルグアイのワールドカップ優勝アウトライトオッズ

ウルグアイは、同等の実力を持つ難敵のグループを勝ち抜かなければなりません。因縁のあるガーナ戦は特に注目です。一方、かなり厳しいのがポルトガル戦です。初日の韓国戦を勝てるかどうかが、前に進むための鍵となるでしょう。

ウルグアイ(オッズは 51.480 (+5048)*) は、ワールドカップに素晴らしい歴史を刻んでいます。解決すべき課題もありますが、頂点を目指す試合に臨むチャンスはあるでしょう。グループステージでかなりの苦戦が予想されますが、勝ち進めば、 自信を持って最終ラウンドを戦えるでしょう。

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