ウィンブルドン2023：ATPアウトライトベットプレビュー

グラスコートで5回連続のグランドスラムを目指すノバク・ジョコビッチを見ていきましょう。今回8つ目のウィンブルドンタイトルを狙うジョコビッチは、史上最高のプレイヤー候補であり続けています。

セルビア人のジョコビッチは、あらかじめメインツアーのウォームアップイベントには参加しないことを決めていました。その代わり、今週後半に行われるハーリンガムエキシビショントーナメントに参加します。とはいえ、ウィンブルドン前の調整としては連覇を達成した昨シーズンとあまり変わりません。

ウィンブルドン2023の予想：優勝の本命

統計的に、ジョコビッチ(過去2年間、グラスコートでのサーブ/リターンポイント合計獲得率115%)が独走していて、次に負傷したマッテオ・ベレッティーニ(108%)が続きます。この事実は、どれほど圧倒的なジョコビッチが期待されているかを十分に示しており、現在のマーケットプライスである*1.699はジョコビッチの優勝がほぼ確実であることを示しています。 

ジョコビッチが次のグランドスラム2大会を勝ち取って、年間スラムを達成することに対するプライスは、現在*4.040です。しかし、彼がウィンブルドンや全米オープンのハードコートで失敗すると考えるなら、反対のラインは*1.250です。 

アルカラスはクイーンズクラブ選手権でトップ15の選手と対戦しませんでした。 

アウトライトウィナーマーケットで次に続くのは、カルロス・アルカラスの*4.820です。先週のクイーンズクラブ選手権で優勝しましたが、グラスコートでの実力を証明するためには、まだやるべきことがたくさんありそうです。彼はめったにグラスコートでプレイしません。クイーンズでの勝利も、トップ15の選手と対戦しなかったことと、1回戦でアーサー・リンダークネッシュを相手にあやうく敗退するところだったという補足付きです。アルカラスが早咲きであることにほぼ間違いはありませんが、ジョコビッチを抜くのは難しそうです。

ウィンブルドン2023の予想：有力選手になりそうなのは?

競争の激しい大会を望む人たちにとっては残念ですが、ジョコビッチの守りを崩すことが、すべての選手にとって唯一の選択肢となりそうです。ドロー表次第では、大会後半、たとえば決勝に残る可能性を思い描ける選手もいるでしょう。そうした選手には、ダニール・メドベージェフ *8.020、アレクサンダー・ズベレ *18.040、テイラー・フリッツ *21.550などがいます。

メドベージェフはウィンブルドンで球速が出やすいコンディションを楽しむはずですが、グラスコートのウォームアップイベントで衝撃的な敗北を喫した一戦を含め、ここ5試合で3敗しています。ズベレは先週、ハレの準決勝でアレクサンダー・ブブリクに負けており、ベストな状態に戻せるか、まだ疑問が残ります。フリッツに関して言うと、ウォームアップイベントではグラスコートの長い実績がありますが、今シーズンはこれまでのところ勢いに欠けています。グラスコートでは一部の有力選手よりも優れているように見えますが、ジョコビッチやメドベージェフのような選手に勝つのは難しそうです。

ウィンブルドン2023の予想：バリューはどこにあるのか?  

ヤニック・シナー、ニック・キリオス、ステファノス・チチパス、ホルガ・ルーネなど、他の有名選手にも疑問が残ります。2022年準優勝のキリオスは体調に問題があり、昨年10月から1戦しかプレイしていません。一方シナーは、先週行われたハレで途中棄権しています。チチパスはグラスコートのウォームアップイベントでは1勝2敗、ウィンブルドンでは4回戦を一度も突破していません。そしてルーネは、グラスでその素晴らしい才能を発揮できたことがありません。

では、少なくとも大会後半戦に進出し、ビッグなプライスでバリューを提供してくれそうなのは誰でしょうか? 活躍する可能性があるプレイヤーには、先週いくつか勝利しクイーンズでは準決勝に進んだセバスチャン・コルダ *34.950、シュトゥットガルトのウォームアップイベントで勝利したフランシス・ティアフォ *45.740がいます。アンドレイ・ルブレフ *50.190はグラスでまずまずの長期的な実績を持ち、ハレでは決勝に進出しました。アレックス・デミノー *62.100はグラスコートでの実力を証明しており、先週のクイーンズではアルカラスに惜しいところで敗れています。 

まとめると、トーナメントはジョコビッチが制しそうですが、ドロー表のクォーターでの勝者、決勝に進出するプレイヤーなど、一部のサイドマーケットでバリューがありそうな、ロングショットの選択肢はたくさんあります。

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