9 26, 2023
9 26, 2023

2023年ライダーカップのプレビューと予想

ヨーロッパチームの分析

アメリカチームの分析

マッチプレー成績

コースとの相性とモデル

2023年ライダーカップのプレビューと予想

今年のライダーカップは、再設計が完了したマルコ・シモーネゴルフ&カントリークラブで開催されます。2018年8月から始められた改修作業は、トム・ファジオ監修のもと、2023年ライダーカップを想定し、Risk & Reward (危険と報酬)が共存するスタイルのゴルフをテーマとして進められました。2年前、ウィスリング・ストレイツでのライダーカップで惨敗を喫したヨーロッパチームが、王座奪還に挑みます。

Pinnacleの2023年ライダーカップのオッズ

アメリカ:1.980 [-102]

ヨーロッパ:2.120 [+112]

引き分け:12.770 [+1189]

キャプテンの発表と両チーム選手の最終選考以来、アメリカチームのオッズは1.600から大幅に変動しました。変動前のアメリカチームのオッズでは62.5%の勝率でしたが、現在の市場では、ライダーカップ優勝の確率は50%強となっています。

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ライダーカップ - ヨーロッパチームの分析

ローリー・マキロイ、ジョン・ラーム、ビクトル・ホブラン、トミー・フリートウッド、ジャスティン・ローズ、シェーン・ローリー、ルドビグ・アバーグ、ロバート・マッキンタイア、セップ・ストラカ、ニコライ・ホイガード、マシュー・フィッツパトリック、ティレル・ハットン。

キャプテンのルーク・ドナルドが5人の副キャプテンとともに試合を見守ります。副キャプテンには、トーマス・ビョルンや、モリウッドの1人であるフランチェスコ・モリナリ、ホセ・マリア・オラサバル、ニコラス・コルサーツが名を連ね、エドアルド・モリナリがデータ分析部門の責任者を務めます。

マキロイ、ラーム、マッキンタイアはヨーロッパ得点ランキング(DPワールドツアーでのプレーで獲得)を基に出場権を獲得し、ホブランド、フィッツパトリック、ハットンはオフィシャルワールドゴルフランキング(OWGR)のポイントによる世界ランキングを基に出場権を獲得しました。キャプテンが選出した6選手の中で最も注目を集めるのが、数か月前にプロ転向したスウェーデン出身のルドビグ・アバーグです。ルドビグはオメガ・ヨーロピアン・マスターズで、重要な場面で持ちこたえ、厳しい視線にさらされながらも優勝し、出場権を獲得しました。その経験が、大きなプレッシャーのかかるライダーカップの舞台で花開くことになるでしょう。

マルコ・シモーネゴルフ&カントリークラブに初登場するヨーロッパ勢は、ホイガード、アバーグ、ストラカ、マッキンタイアです。アバーグは、プロ転向から今大会出場まで、PGAツアーでティーショットのストロークゲインドで首位に立ち、フォーボール方式では注目の選手の一人となるでしょう。ルドビグ・アバーグのプロ転向後、PGAツアーでティーショットのストロークゲインドで上位に入ったのは、アバーグ、ローリー・マキロイ、スコッティ・シェフラーです。

フォーボール方式とフォーサム方式では、求められるメンタリティも選手のタイプも異なります。ルーク・ドナルドにとって、ルーキーをフォーサムでプレーさせるのはリスクが大きいようにも思えますが、アバーグがヨーロッパチームのトップルーキーまたはワイルドカード首位を獲得する可能性もあるでしょう。

ライダーカップ - アメリカチームの分析

スコッティ・シェフラー、 ジョーダン・スピース、リッキー・ファウラー、サム・バーンズ、コリン・モリカワ、ブルックス・ケプカ、マックス・ホマ、ブライアン・ハーマン、ウィンダム・クラーク、ジャスティン・トーマス、パトリック・カントレー、ザンダー・シャウフェレ。

キャプテンのザック・ジョンソンは、スティーブ・ストリッカー、デービス・ラブ、ジム・フューリク、フレッド・カプルス、スチュワート・シンクを副キャプテンに任命しました。ライダーカップでの豊富な経験が戦略面に活かされることが期待されます。

アメリカ選手は、2022年度の戦績と2023年度のBMW選手権までのPGAツアーで獲得した賞金を基にしたポイントのランキングで選抜されます。BMW終了後、得点ランキング上位6人の選手がキャプテン指名を受け、アメリカ代表メンバー入りを果たしました。

アメリカチームの初出場選手は、バーンズ、ホマ、クラーク、ハーマンです。マックス・ホーマは、アメリカのトップルーキーの中でも傑出した選手とされており、Pinnacleのマーケットではアンダー3.000でベットできる見込みです。マックスにはあらゆる方式でプレーする能力があり、4試合から5試合に出場する可能性が高いことを考えると、ノーマークの選択肢になりそうです。一方、 全ルーキーのトップとしてマックス・ホマに最高のベッティングオッズがつくかもしれません。また、パートナーとなる見込みのコリン・モリカワが、全ワイルドカードマーケットのトップに浮上しているようです。インシュランスを追加したい場合、このマーケットではサム・バーンズも面白そうです。

各選手のライダーカップとマッチプレーの成績

パトリック・カントレーとザンダー・シャウフェレは、2021年のライダーカップと前回のプレジデンツカップで強力なタッグを組みました。ホイッスリング・ストレイツでの2人の成績はわずか1敗でした。友人同士の2人はフォーボールとフォーサムの両方式でペアを組むことが予想され、ヨーロッパの選手にとっては避けたいペアとなるでしょう。

リッキー・ファウラーとジョーダン・スピースはどちらも、アメリカチームでは最多となるライダーカップ4回の出場経験を持つ選手です。成績はそれぞれ3勝7敗5分、8勝7敗3分となっています。ジャスティン・トーマスは、ライダーカップ2度の出場経験を持つ選手です。6勝2敗1分(シングルスでは2勝0敗)という成績はキャプテン推薦を受ける理由としては十分ですが、彼の調子には疑問が残ります。親友でもあるトーマスとスピースは、これまでも強力なペアを組んできました。フォーボールのベッティングではアメリカチームが優勢となることが予想されます。

ブルックス・ケプカはライダーカップ3回の出場で6勝5敗1分の成績を収めており、シングルスでは3試合で無敗をキープしています。LIVの選手でありPGA王者でもあるブルックスは、アメリカの得点ランキングでは7位でしたが、キャプテンのザック・ジョンソンからの指名を受けてライダーカップの出場権を獲得した選手の中では唯一のLIV所属選手です。

ヨーロッパチームでは、ローリー・マキロイがこれまでライダーカップに6度出場し、通算12勝12敗4分という成績で頭一つ抜け出す形です。リヴァプール出身で4勝2敗2分という成績のトミー・フリートウッドは、3度目のライダーカップ出場となります。2018年のル・ゴルフ・ナショナルでの大会では、フランチェスコ・モリナリとともに無敗を記録し、「モリウッド」と呼ばれるまでの大活躍を見せました。キャプテンのジャスティン・ローズは5回のライダーカップ出場経験を持つ傑出したプレイヤーで、勝敗チャートでも13勝8敗2分という好成績を記録しています。ジョン・ラームは3度目のライダーカップ出場となりますが、これまでの成績は4勝3敗1分となっています。一方、タイレル・ハットンは誰にとっても好敵手であると言えるでしょう。

興味深いのはビクトル・ホブランで、ホイッスリング・ストレイツではヨーロッパチームとして全5試合に出場し、今回もまたヨーロッパチームでプレイする可能性があります。ビクトルはフェデックス・カップ優勝後には追われる立場となりました。2021年、ヨーロッパチームとして出場したライダーカップでは苦戦を強いられたものの、タッグを組んだコリン・モリカワとともに引き分けに抑えました。モリカワの獲得した引き分けが、アメリカの優勝を決定づけるものとなりました。

ホヴランは今シーズンのPGAツアーで、ボールストライキング、トータルドライビング、ストロークゲインドアプローチ、ストロークゲインドオフザティーの各カテゴリーでトップ10にランクインしており、ダブルスではどちらの方式においても素晴らしいパートナーになるでしょう。彼の成績を私のコースフィットモデルに当てはめると、(グリーン周辺での能力がマイナスポイントになるものの、)マルコ・シモーネゴルフ&カントリークラブのコースとの相性は9.62/10となります。つまり、ストロークプレーのシングルスであれば、彼の特性に合ったニュートラルなコースで獲得できるストロークは約6.5と予想されます。ホブランドは、フォーサムでは誰とペアを組んでもヨーロッパのトップスコアラーになる可能性が高く、この数値が正しいのならば試合をインプレーで見てみたいところです。

コースとモデル - マルコ・シモーネゴルフ&カントリークラブ

マルコ・シモーネゴルフ&カントリークラブはRisk & Reward (危険と報酬)の設計思想で作られたコースで、その大部分が田園地帯となっています。ライダーカップでは、約7,181ヤード、パー71をプレイします。グリーンの近くには池があり、フェアウェイとグリーン脇のバンカーによってスコアを崩してしまうなど、ドラマチックな展開のトーナメントになるでしょう。ティーグラウンドのショットから始まり、フェスキューとマウンドが待ち受けています。コーナーで刻んでドッグレッグを攻略したり、フェアウェイのバンカーが選手を待ち構えていたりと、3日間の戦いの中ではさまざまな場面が待ち受けていますが、その鍵を握るのが強力なトータルドライビングです。中でも重要となるのが、アプローチショットでしょう。例のごとく、2023年ライダーカップでもメンタルが結果を大きく左右することになるでしょう。

私のコースフィットモデルでのマルコ・シモーネゴルフ & カントリークラブの主な指標とコースごとの賞金を見てみましょう。数字はコースプレミアムの重み付けで、1~3でランク付けしています。

主な指標

アイアン/アプローチ - 3

メンタリティ - 3

パーブレーク - 2

トータルドライビング - 2

スクランブリング - 1

ホールアウト - 1

パー5のパフォーマンス - 1

ライダーカップの試合方式

最初の2日間は、フォーボールのセッションとフォーサムのセッションがそれぞれ1回ずつ行われます。フォーボールでは、同じチームの2人がそれぞれのボールを打ちます。各ホールで、2人のスコアの中で最も低いスコアがカウントされます。フォーサムでは、各チームが1ホールにつき1球ずつを交互に打ちます。メンタル面で言えば、こちらの方がはるかに難しい方式であり、より慎重にペアを選択する必要があります。2人の選手は息を合わせ、一体となる必要があります。この方式との相性が良いのは、より戦略的で安定感のある選手です。金曜日と土曜日は、フォーサムからスタートします。

最終日となる日曜日には、シングルス12試合が行われます。選手のメンタル面が考慮されているのは良いことです。これまでの試合で自信を失い、スタート前に敗北感を抱いてしまう選手もいますが、シングルベッティング市場ではそうした選手に狙いを付けることができます。また、シングルスでのプレー順について、キャプテンがどのような戦略をとるのかも興味深いところです。はじめからベストメンバーで試合に臨みたいキャプテンもいれば、ベストパフォーマーを分散させたいキャプテンもいます。これはおそらく、ダブルス戦終了後のスコア次第になるでしょう。

試合に勝てば勝ち点1、引き分けなら両チームとも勝ち点0.5となります。ハーフのスコア14点がライダーカップ優勝の目標値です。14対14の引き分けで終われば、アメリカはカップを保持、つまり「栄冠に輝く」ことになります。

2023年のライダーカップには、どんな視点で挑むべきでしょうか?  

少なくとも、アウトライトのプライスは公正のようですので、マーケットは正しく理解しているということです。しかし、僅差でヨーロッパ勢に賭ける価値はあるかもしれません。コレクトスコアのマーケットを確認してから、15-13や14.5-13.5など接戦のスコアでヨーロッパに賭けることができます。ホブランはヨーロッパ代表のスター選手ですが、ヨーロッパのトップスコアラーまたは世界のトップスコアラーのマーケットで彼に賭けることができます。ルドビグ・アバーグは、素晴らしい成績でヨーロッパチームのトップルーキーの座を手に入れるでしょう。

マックス・ホマは、アメリカの得点力としては予想外の結果となる可能性もありますが、各マーケットで彼が最もバリューを提供しているのは確かです。パトリック・カントレーとザンダー・シャウフェレがアメリカチームで力強いプレーを見せることに期待しましょう。また、ダブルスでペアを組んだ際にはインプレーをチェックしてみることにしましょう。日曜日のシングルスでは、マーケットが優勝候補を過大評価することが多いため、アンダードッグに賭ける方が正しい戦略となる可能性もあります。

Pinnacleでのヨーロッパチームのオッズは1.775、ハンディキャップ + 1.5 となります。これは、高額な賭け金を投入したい方にとっては非常に堅実なベットになりそうです。ホールインワン市場の「なし」も同様です。大会を通して、パー3では250回ほどのアテンプトが予想され(パー3は17番で、必ずプレーするわけではない)、プロがパー3でホールインワンをする可能性は約1900/1であることから、ここでの真のオッズはホールインワンなしの1.15に近づくはずです。

ローマで開催される第44回ライダーカップについて、ご意見をお聞かせください。Pinnacleの卓越したオッズでプレイしましょう。 

オッズは変更される場合があります

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