Euro 2020のチームの実力評価に給与データを活用

Euro 2020チームの実力評価に選手の給与データを活用

Euro 2020の最強チームはどこか?

チームの弱点がトーナメントに及ぼす影響

死のグループ

Euro 2020のチームの実力評価に給与データを活用

Euro 2020の最強チームはどこでしょう? この記事では、チームの強さと選手の実力の尺度として選手の給与データを使用します。どのチームがひとりの選手に最も依存しているでしょうか? どのチームが過少評価されている可能性が高いでしょうか? どのグループが「死のグループ」でしょうか? 詳しくは続きをお読みください。

選手の実力の尺度として給与を選ぶ理由

給与レベルとサッカーでの成功との関係性は、本記事の2018 World Cup版にて詳細に考察しました。

要するに、ブックメーカーのオッズは別として、給与はおそらく選手の能力を推し量る最高の判断材料だということが分かりました。経済学者であるStefan Szymanskiの研究は、給与の支払い額とリーグ順位の平均値との間に強い相関があることを示した多くの研究の中で、おそらく最も顕著でしょう。

もちろん、国際的なトーナメントでは偶発的に試合に勝ってしまうという変動要素も増えていて、この相関関係はやや減少しているようです。しかし、トーナメントで最も強いチームと弱いチームを予想する場合、給与データは確かにとっかかりとして適していると言えます。

一般的な方法

トーナメントに参加する資格を持つ各チームのトップ11人と思われる選手の給与は、公になっている情報から収集しました。そのような情報がない場合、推定値としてFootball Managerでのデータを使用しました。

もちろん、現在の給与が選手の実力を正確に反映していないケースもあると思います。オランダのOwen WijndalやポルトガルのNuno Mendesのように、プロとしての契約を結んだばかりの若い選手ながら、代表チームのスターティングラインアップに選ばれるほどブレークした選手に支払われる給与は、一般的には市場価値よりも低いでしょう。

同様に、キャリアの終焉が近づいている選手は、実力がピークだった時に交わした契約により、現在の衰えた実力レベルに見合った市場価値よりも高い給与を得ている場合もあるでしょう。

Chinese Super Leagueで活躍している2人の選手(スロバキアのMarek HamsikとオーストリアのMarko Arnautovic)に関しては、最後にヨーロッパで契約した時の給与を使用して、余計なデータの逸脱を避けています。

自由市場で自分に合った活躍の場を求めて奮闘し、週給€692,660を得たGareth Baleのような選手の外れ値にはあまり対処できませんでした。しかしおそらく、高いプレッシャーを受けるトーナメントの状況で、4回Champions Leagueで優勝した選手をチームに迎える価値は、そのパフォーマンスが巨額の給与に見合うものであれば、ウェールズにとって計り知れないものでしょう。

結局、Euroでは経験が重要な要因であり、おそらくBaleのような選手はWijndalやMendesのような経験不足の選手より優位な立場に立てると言えるようです。

Euro 2020チームのランキング

外れ値を排除するために、下のグラフでは、各国における先発出場選手の平均給与と、アウトライトウィナーオッズを示しています。幸いなことに、北マケドニアはパナマよりも数レベル上なので、今回はどのチームも排除する必要はありません。

大事なことがひとつあって、Euro 2020のチームの給与レベルは、2018 World Cupと比べてチーム間の格差がずっと小さいのです。これは参加国数が少ないことと、UEFA地域のサッカー水準の高さによるものです。きっと接戦が多くなるのではないでしょうか。

チームの給与総額に対するEuro 2020アウトライトが暗示する可能性

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給与データによれば、トーナメントで先発する11選手の給与が一番高いフランスを本命としてマークする価値があります。

上位チームの顔ぶれに特に驚くことはありません。トーナメントに勝ち残ると予想される7チームは、給与の高さも7番目以内です。

ウェールズが突出していますが、後ほどこの記事で言及するように、Gareth Baleの給与が先発11人の給与総額の55%以上を占めています。もし彼がEuro 2016でウェールズを準決勝まで導いた時のように活躍できなかったら、実力においてオランダのようなチームより上にウェールズをランク付けすることは、なかなか難しいでしょう。

クロアチアについては、2018 World Cup前の給与データで評価しました。当時、クロアチアはラインアップがイングランドよりもわずかに強いと評価されており、そのイングランドを破ってWorld Cup決勝に進出しました。それ以降、両国の違いは明らかです。イングランドの若い選手の給与が上がった一方、クロアチアで高い給与を得ていたMandzukicやRakiticは代表チームから引退しました。

ポーランド、オーストリア、スコットランド、スロバキアは、アウトライトオッズが示すよりも強いチームとして突出しています。これらのチームはトーナメントに勝ち残りそうにはありませんが、引っ掻きまわす存在ではありそうです。

オランダはどうやら、純粋に実力に基づくオッズによると過大評価されているようです。しかしながら対戦相手には恵まれていて、なぜ彼らが素晴らしいプレイをすると思われているか、それで説明できます。それに比べてフランス、ドイツ、ポルトガルは、最も給与の高い4チーム中の3チームであるにもかかわらず同じグループで、トーナメントを勝ち進むチャンスはどのチームも小さくなります。

「名選手とパボネス」  サッカーを弱点のあるゲームとして見る

The Numbers Game」で著者のChris AndersonとDavid Sallyは、ひとつの標準偏差を使ってチームの一番の弱点を改善することが、最高の選手の弱点を改善するよりもいかにチームに好ましい影響を与えるかを証明しました。

彼らは例としてReal Madridが銀河系軍団と称された時代を取り上げました。「名選手」として知られるZinedine Zidane、Luis Figo、Ronaldoなどが活躍していた頃です。こういったスターたちは、Francisco Pavonのような安価で獲得した選手と一緒にプレイしていました。著者は、スーパースターの選手ではなく、安価で獲得した「パボネス」たちがチームにどのように最大の影響を与え、貢献したかについて検証しています。

それを考えれば、どのチームが最もスーパースターに依存しており、眼中になかった格下の「パボネス」の存在に思いがけず足をすくわれるかもしれないのかを知っておくことは役に立ちます。ウェールズに与えるGareth Baleの影響は、彼が期待通りの力を発揮したとしても、チーム内の弱点である選手のために減じられるかもしれません。

給与が一番低い選手の、チームの給与総額に対する割合

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イングランド、フランス、スペイン、スイス、イタリアはトーナメントで、先発の11人に比べて大きな弱点となる(一番給与の低い)選手を抱えているようです。

給与が一番高い選手の、チームの給与総額に対する割合

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イングランドの先発11人は非常にバランスが良く、最高額の選手の給与がチームの給与総額に占める割合は、トーナメントの他の国と比べても最低です。

ポルトガルのCristiano Ronaldoは、チームの給与総額に占める彼の給与額の割合が、Baleに次いで高くなっています。この高給取りのスーパースターの存在は、ポルトガルのEuroチャンピオンシップのタイトル連続奪取に役立つでしょうか?

もしNuno Mendesが彼の給与が求めるレベルのプレイをするなら、Ronaldoは物凄いプレイをする必要があります。左サイドバックを守るNunoの給与はポルトガルの給与総額のわずか0.33%です。この給与レベルは、Mendesがクラブレベルでタイトルを獲得するシーズンを過ごして大ブレークした後の、このSporting Lisbonの選手の本当の市場価値を表していないケースではあります。

絶対給与

チームの本当の強さを測るためには、給与レベルが最も低い選手の、実際の給与に注目する必要があるでしょう。割合だけを見ていても、おそらく比較的給与の低いチームの弱点が隠されるからです。

上のグラフは国別の最低給与の選手、下のグラフは各チームにおける最高給与の選手の金額を示しています。

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フランスはまたしても強さを見せていて、想定される先発メンバーの最低給与が、他の多くの国の最高給与を上回っています。

ベルギー、ドイツ、イタリア、イングランド、スペインもその点に関しては強豪チームと言えます。ベッティングオッズによると、これらの国々はフランスと並んでトーナメントを勝ち残ると予想される7か国中の6か国です。

それに関してはポルトガルは例外で、最低給与の選手は他の本命チームと同じレベルではありません。この点を埋め合わせるのはCristiano Ronaldoの驚くべき給与で、書類上ではチームはトーナメントで最強の選手を確保しています。

それ以外の勝つ見込みの低いチームはラインアップに多くの面で潜在的な弱点を抱えていて、最弱の(一番給与が低い)選手がいるチームの中では、スイスとクロアチアがまだしも強いようです。

Euro 2020グループ給与総額

Euro 2020グループ給与総額

グループ

給与総額

A

3406000

B

3313000

C

1838000

D

3284000

E

3062000

F

6993000

非常に似通った強さのレベルで6グループから4グループを選択する際に、UEFAのシード設定システムは適切に機能したようです。例外はグループFとグループCです。

グループF:死のグループ

グループF:死のグループ

チーム

給与総額

フランス

2890000

ドイツ

2075000

ポルトガル

1845000

ハンガリー

183000

既に述べましたが、グループFにはトーナメントで最も給与が高い4チームのうち3チームが含まれています。しかし、フランス、ドイツ、ポルトガルがこのトーナメントを勝ち抜くチャンスに対するこの影響は、各グループで3位になった6チーム中の上位4チームが決勝に出場できるため、若干減少します。

このグループの他のチームより10%以上給与が少ない、ハンガリーチームとの試合を確実に勝ち取ることが重要です。

グループC:生のグループ

グループC:生のグループ

チーム

給与総額

オランダ

817000

オーストリア

663000

ウクライナ

232000

北マケドニア

126000

ウクライナとオランダのアウトライトが間違いなくチームの素質レベル以上の評価を得ているのは、ある程度はこのグループであることで説明できます。北マケドニアは多分今回の選手権で最弱の部類でしょうが、とは言えこのグループには給与の高さベスト10に入るチームはいません。

それにもかかわらず、オーストリアは給与総額が示すチームの素質レベルを考慮すると良い値を示しているようです。 チームの給与総額はウクライナのざっと3倍にもかかわらず、アウトライトではトーナメントを勝ち抜く可能性はウクライナより低く見られています。

面白いことに、このグループ内の対戦ではオーストリアはウクライナに勝つという見方がやや優勢で、つまりアウトライトオッズにはいくらかの欠陥があることを示しています。

結論:Euro 2020の最強チームはどこか?

繰り返しになりますが、給与データとアウトライトオッズには高い相関関係があり、外れ値は考慮に値します。また、控え選手について触れていませんが、コロナの影響を受けたシーズン後には、彼らも重要な要因となります。登録できる選手の人数が23人から26人に増えたことも、代表チームにとってはさらなる助けとなります。

もちろん、実際の市場価値を正確に表していない一部の選手の給与レベルには、同じように限度があります。それにもかかわらず、トーナメントの勝者は給与の高いチームのどれかになりそうです。

ラインアップ中の弱点となる(給与の低い)選手を見てみると、現在のWorld Cup覇者であるフランスに再び好結果が期待できる理由は明白です。イタリアもベッターの注目を集める価値を秘めています。アウトライトオッズの割には弱点が少ないからです。

ポーランド、クロアチア、デンマークは給与総額からすると、真の大穴である可能性があります。しかしこの3チームのうちクロアチアのみ、給与の少ない選手にも相応の金額が支払われています。こうしたチームでは一部のポジションに弱点となる選手が入る恐れがあり、そうしたポジションを考慮する必要があります。

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