バリューベット（バリューベッティング）はベッターに不可欠なスキルです。バリューベットとは何なのでしょうか？ベッターはどうやってバリュー（価値）を見つければよいのでしょうか？続きを読んでお確かめください。
ベットに関して特に面白いのは、ある結果が発生する本当の確率は（コイン投げを除いて）、誰にも分からないということです。ブックメーカーは自身の予想と市場状況をもとに、オッズを設定します。バリューベッターは不正確と思われるオッズを見つけ、そこから示唆される確率に付け込もうとします。
バリューベットとは？
バリューを見つけたいベッターは、ある結果が発生する確率を独自に判断する必要があります。簡単に言えば、ブックメーカーのオッズが示唆する確率より、高い確率で発生するイベントを正しく特定することができたら、そのベッターは長期的には勝てるということです。
ベットにバリューが生じる状況：
結果の確率 > オッズが示唆する確率
バリューベットの例
公正なコイン投げを例にとって説明しましょう。コインが立つ確率を無視した場合、表が出る確率は50%です。ここから導かれる公正なオッズは2.00倍となります。ブックメーカーがマージンを加味した場合、オッズは（ブックメーカーにもよりますが）約1.91倍となり、表の出る確率が52.4%であることを示唆しています。
このベットの価値が低いことは明らかです。なぜなら実際の確率は50%なのに、52.4%の確率で表が出るように見せているオッズを受け取っているからです。
今度は表が出る確率に関して、何らかの不確定要素が存在する状況を想像してください。私たちは表が出る確率を50%と計算しましたが、市場は確信が持てません。ブックメーカーは現在、表が出るほうへ2.2倍のオッズをつけています。
こうした場合、実際の確率は50%なのに、45.5%の確率でしか発生しないと示しているオッズでベットするチャンスが生まれます。これがバリューベットです。
ベットの採算性は 期待値の公式を使って、判断することができます。
そこで今回のコイン投げの例で、€10を賭けた時の期待値を計算すると、以下のようになります。
0.5 x €12 – 0.5 x €10 = +€1
すなわち€10を賭けるたびに、€11のリターン（€1の利益）が期待できます。
コインを投げるたびに、€10の賭け金に対して€11の勝ちが見込めるわけです。これは長い目で見れば、大きく儲かる可能性があります。
バリューベットを発見するには
バリューベットを発見する効果的な手段は、ブックメーカーのオッズの差に注目することです。あるイベントの発生する確率がブックメーカー間で食い違っている場合、そこにはバリューが潜んでいる可能性があります。
また、優れたモデルの構築や情報の非対称性の活用も、バリューを見つける上では有力な手段となるでしょう。こうしたモデルや内部情報によって、ベッターがブックメーカーよりも的確に真の確率を把握できるのであれば、利益が見込めます。
長期的観点の重要性
バリューベットでは長期的観点から賭けることが重要です。オッズが2.2倍のコイン投げに対し、明らかな優位を築けていても、ベッターが負ける確率は50%あるからです。そこで戦略的な賭け方が重要になってきます。たとえバリューのあるベットであっても、賭けすぎると資金が底を尽いてしまいかねません。
長い目で見れば、バリューベットは報われる戦略です。賭け金€10で100回のコイン投げを行った場合、ベッターは€1000の賭け金に対し、€1100のリターンを得ることが見込まれます。
同様にスポーツベットでも、十分にバリューのある賭けを見つけることができれば、長期的には勝てるというわけです。
オッズの重要性
バリューベットで大切なのは最高のオッズを見つけること。そして、ピナクル以上の価値を提供しているブックメーカーは存在しません。 仮にベッターが別のブックメーカーの、より低いオッズで賭けてしまったなら、バリューベット戦略の利益は減ってしまいます。場合によっては損も生みかねません。
ブックメーカーによっては勝ち続けることを禁じており、長期的なバリューベット戦略の実施を不可能にしています。ピナクルではウィナー歓迎のポリシーを採用しているため、バリューベッターは自身のアドバンテージを最大限に活用することができます。
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