10 10, 2017
10 10, 2017

スポーツによって異なるハンディキャップベッティング

ハンディキャップベッティングとは?

ハンディキャップベッティング戦略を編み出すには

一部のスポーツのハンディキャップにキーナンバーがある理由

スポーツによって異なるハンディキャップベッティング

ハンディキャップベッティングはよく、1X2やマネーラインベッティングの発展形と言われます。複雑に見えるせいか敬遠するベッターもいますが、対戦する両者にプラスかマイナスの数字(この数値を「ハンディキャップ」または「ハンデ」と呼びます)を与えて、勝利の確率を均等化するハンディキャップベッティングでは、独特のチャレンジをお楽しみいただけます。 

ハンディキャップベッティングとは?

簡潔に言うと、ハンディキャップとは、対戦する両者がマッチに勝利する確率が「五分五分」になるよう、ブックメーカーが設定する数字のことです。格上のチームには克服すべきマイナスのハンデが与えられ、格下のチームには最初からリード分として扱われる、プラスのハンデが与えられます。

ハンディキャップベッティングのこうした前提は、どのスポーツでも変わりません。ただし、ルールや展開はスポーツによって大きく異なるため、その攻略にはスポーツごとの専門知識が不可欠となってきます。

サッカーのハンディキャップベッティング

サッカーは得点の入りにくいスポーツであるため、ハンディキャップベッティングで勝者を予想するには、洗練された予想テクニックが必要となります。なぜなら、単純にマッチの勝者に賭ければよいという話ではなく、両者のパフォーマンスや試合展開を予想してベットする必要があるからです。

スポーツによって異なるハンディキャップベッティングの意味を理解するだけなら、そう難しくはありませんが、ベッターは各スポーツの専門知識に精通して初めて、ブックメーカーに対して優位を築けるようになるのです。

ハンディキャップの数字は「ゴール数」で表されます。例えば-1.5のハンデが付いている場合、このチームが2点差以上で勝たないと、ベットに勝ったことにはなりません。反対に+1.5のハンデを持つ相手チームへの賭けでは、このチームが1点差で負けるか、引き分けるか、ゲームに勝った場合に、ベットに勝ったことになります。

ピナクルのPremier Leagueハンディキャップ表は、各チームのハンディキャップでの成績を追跡するのに便利なツールです。こうしたデータを活用すれば、どのチームがベッティング市場の期待を上回り、あるいは裏切ることが多いのか分かります。

ハンディキャップの成績を1シーズンを通して記録しておくのは有益でしょうが、こうしたデータは過去の統計と集計された時点で、真価を発揮してくるものです。チームによってはハンデを克服できない傾向が如実に現れ、一般的な認識や、場合によってはブックメーカーの評価が誤っていることを浮き彫りにします。

NFLのハンディキャップベッティング

NFLのハンディキャップは、一般的には「スプレッド」と呼ばれます。あるチームへのハンディキャップベットで勝利した場合、そのチームは「スプレッドをカバーした」と表現され、ハンディキャップの成績では「対スプレッド」(ATS)という形で記録されます。

ハンディキャップは、NFLベッティングで一番人気のあるベッティング形式と考えられます。Michael Konikがその著書『The Smart Money』(邦訳未刊)の中で示しているように、ハンディキャップは熟練のNFLベッターに好まれる市場である一方、ベッターにはさらなる精度が求められます。こうしたベッティングでは格上チームの勝利に対して得られるオッズが増え、格下チームが勝利するチャンスが上昇します。

ポイントシステムや得点パターンの特性上、NFLのハンディキャップベッティングでは特定の「キーナンバー」が極めて重要な意味を持ちます。アメフトの試合はキックによる追加得点付きのタッチダウン(7点)と、フィールドゴール(3点)の点差で終わるケースが非常に多く、こうした数字をわずかに下回るマイナスのハンデや、わずかに上回るプラスのハンデの価値が大変大きくなっています。 

NFLのハンディキャップベッティングの仕組みを理解しておけば、ベッターはyards per play(攻撃プレー平均獲得ヤード数)のランキングピタゴラス勝率を使って独自の戦略を編み出し、よりデータに裏打ちされたベッティング判断を下せるようになるでしょう。

MLBのハンディキャップベッティング

野球ベッティングのハンディキャップは「ランライン」と呼ばれます。他のスポーツと違い、野球のハンディキャップは常に1.5で固定されます。すなわち、ハンデが-1.5のチームは2点差での勝利が必要となり、逆にハンデが+1.5のチームは1点差での敗北か、試合に勝つことが必要になります。ただし、ベッターには「オルタナティブハンディキャップ」という形で、ランラインを増減させるチャンスが与えられます。

ハンディキャップの成績を1シーズンを通して記録しておくのは有益でしょうが、こうしたデータは過去の統計と集計された時点で、真価を発揮してくるものです。

野球のハンディキャップベッティングでは球場のサイズや天候が、大きな意味を持ってくる場合があります。例えば一方のチームの圧勝が予想され、かつ、大量得点が入りやすい条件下であれば、そのチームは大差で勝利する可能性が極めて高いと考えられます。同様に格下のチームであっても、コンディションを味方につければ、格上のチームに対して接戦に持ち込めるかもしれません。 

バスケットボールのハンディキャップベッティング

バスケットボールは、ベッターの多くがマネーラインよりもハンディキャップを好むという点で、NFLに似ています。バスケットボールは一試合の合計スコアが頻繁に200点を超えてくる、もっとも得点の入りやすいプロスポーツのひとつ。1ポイントの価値が低く、しかも頻繁に得点が入るため、他のスポーツのようなキーナンバーはありません。

どの市場に賭けるのであれ、特定のスポーツへのベッティングでは、怪我や日程がチームの総合力やパフォーマンスに与える影響を考慮することが重要になります。また、どういった統計がミスマッチなゲームの特定に役立つか、知っておくことも大切です。さらにATSの過去データは、ベッティング市場によって過大評価あるいは過小評価されているであろうチームを浮かび上がらせるのに重宝します。

テニスのハンディキャップベッティング

テニスのハンディキャップベッティングは大半のスポーツとは異なり、1試合で2つの異なるオプションが用意されています。テニスの試合ではマネーラインとトータルに加え、ゲームのハンディキャップかセットのハンディキャップに賭けることができます。 

テニスベッティングのゲームハンディキャップは、一方のプレイヤーが奪取したゲーム数の合計を使って計算されます。仮にRafael Nadalが-6のハンデを持ってMischa Zverevと対戦し、結果が6-4、6-2、6-4(18-10)だった場合、Nadalは合計8ゲーム差で勝っているため、ハンデを克服したことになります。

テニスベッティングではもうひとつ、セットのハンディキャップも利用できます。ベッターは、一方のプレイヤーがストレートセット、つまり1セットも落とさずに勝つ(ハンデは-1.5か-2.5セット)か予想して賭けます。逆から見れば、その対戦相手がストレートセットで負けない(ハンデは+1.5か+2.5セット)ほうへ賭ける市場となります。

スポーツによって異なるハンディキャップベッティングの意味を理解するだけなら、そう難しくはありませんが、ベッターは各スポーツの専門知識に精通して初めて、ブックメーカーに対して優位を築けるようになるのです。ベッティングで安定した利益を上げるには、正しい情報を入手することが不可欠です。もっとも、どういったベットが行えるのか理解した上で活用しなければ、せっかくの情報も、宝の持ちぐされになってしまうかもしれません。

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