異性が自分とは全く別の角度からギャンブルを見ているんじゃないかと思ったことはありませんか? 女性は男性よりギャンブルで勝つことが多いでしょうか? 男性の方がリスクをかえりみず勝負する傾向が高いでしょうか? ギャンブルでの振る舞いに性別は影響するのでしょうか? 研究により、男性と女性のギャンブルにおける行動に違いがあることが分かっていますが、異性から学べる教訓はあるでしょうか?
娯楽としてのギャンブルは従来、ずっと男性のものでした。しかし、オンラインベットやギャンブル関連の「エンターテインメント」の人気の急増により、以前よりも多くの女性がギャンブルを楽しむようになっています。より興味深いのは、男性と女性ではベット行動が異なっているのか、だとしたらどう違うのか、さらに両者がお互いに長所と短所を学びあえないものかという点です。
ここで明確にしておきますが、ほとんどのブックメーカーはベッターの性別を識別する手段として、出生証明書に記載されている情報のみを使用しています。つまり、性別データは単に申し込み時点で各個人が選択している性別を反映しているだけです。
過半数をやや上回る
研究結果を信じるなら、人口に対する顧客の比率でいうと世界最大のベットマーケットであるイギリスでは、過去12か月間に男性の1/3がオンラインでベットしており、女性は1/4です。その差はかつてなく小さく、さらに縮まる可能性があります。
昔から常に男性は女性よりもスポーツにベットする傾向があり、それは今も変わりません。アメリカでのオンライン調査では、73%の男性が好みのギャンブル活動としてスポーツベットを挙げていますが、女性のベッターではわずか40%です。平均して男性はオンラインベットのアカウントに £94をデポジットしますが、女性は £67です。この記事で後程取り上げるデータと少々矛盾しますが、女性はプレイヤーへの見返り(RTP)率が最も低いゲームのひとつ、ビンゴを好みます。これは、女性プレイヤーをターゲットにした数多くのビンゴサイトにより明らかになっています。
女性がベットするスポーツに関していえば、男性が観戦したりベットしたりするスポーツと同じという傾向があります。すなわち最も人気があり、注目を浴びるスポーツです。アメリカの女性はNFLやNBAのようなメジャーリーグにベットし、イギリスの女性はサッカーにベットする傾向が高いようです。
女性は男性よりも女子スポーツに多くベットする傾向もありますが、それでもなお、ベットの比率としては男子競技に遥かに多くベットしています。女性はまた、ワールドカップやオリンピック、あるいはサッカーやスーパーボウルの決勝戦といった1回限りのゲームなど、大規模なスポーツイベントにベットする比率が高まる傾向があります。
どちらがよりギャンブル好きでしょうか? 男性? 女性?
興味深いことに、ある研究によるとギャンブルを楽しむ女性はより長期間にわたってベットする傾向があり、ベットの持続期間は21か月間ですが、男性は14か月です。男性は全体的により短い期間でベットをするようですが、ギャンブル活動に費やす時間は女性の倍で、ギャンブルを行う回数も女性よりは多いのです。- 多くお金を費やすのはどちら?
ある研究によると、オンラインのベッティングアカウントへのデポジットは平均で男性が£94、一方女性は£67です。
- 損をしないのはどちら?
- 利益を上げているのはどちら?
これもやはり、女性が男性よりもベットで多くの利益を得ています。ニュージャージー州のブックメーカー888の研究によると、彼らの女性顧客は12か月間で19%のROIを得ていますが、男性顧客は4.6%の損失を経験しています。
もっともそれが全体像ではありません。データを詳細に分析してみると、18~24歳の若い女性は43%程度の損をしており、同年齢の男性より悪いのです。しかし25歳以上の女性となると、ベットで堅実に29%のROIを得ています。
- 参考記事: ホットハンド効果:連勝の本質
男女差の理由
データそのものは興味深いのですが、なぜ男性と女性のベットが異なるのでしょうか? これらは大規模な顧客データベースにおける全般的な傾向である、という点に注意することが重要です。つまり個々の男性と女性は異なるベットをするでしょう。そして、ここでサンプルとしているベッターの大多数は娯楽としてベットしている人たちです。プロのスポーツベッターはもちろん、普通のベッターとは全然異なるベットをします。
ブックメーカーの考え
一部のブックメーカーは男性と女性のベッターの違いを考慮して、性別に応じて顧客へのアプローチを変えています。例えば、いくつかの有名なブックメーカーでは、女性のアカウントから集金する賭け金は、男性のアカウントからの賭け金の10分の1です。これが実際に意味するところは、女性のアカウントはより入念にチェックされ、より低いベット上限の影響を受け、より迅速に制限される可能性があるということです。
これは生物学上の問題でしょうか?
他の分野の研究により、女性は一般的に男性よりもリスクを回避する傾向があります。女性のデポジットが少なく、損失も少ない理由もそのためかもしれません。歴史を通じて、私たちは男性がよりリスクを取るように促される重要な生物学的差異と環境上の要因を見てきました。その一部は進化論と、狩猟採集民としての遺産で説明できます。そこでは肉体的に強靭な男性が豪華な夕食を仕留められそうな状況を考えねばならず、一方女性は子供を育てるという養育で影響力を持ちます。
参考記事: 勝てるベッターと負けるベッターの違いは?
ベットに勝つためにはその根底にある数学と確率の理解、さらにリスク評価が不可欠です。このことは数学、プログラミング、工学といった分野を牛耳ってきた男性を魅了する傾向にあります。しかし、こういった職業の選択は徐々に女性にも開かれていて、それはより多くの女性がベットに真剣に取り組んでいることとぴったり符合します。
社会的要因と科学的ベット
ベットは歴史的に見ると、特にカジノや競馬を中心に富裕層が嗜むものでした。歴史上のある時期においては、女性はそのような施設に入れませんでした。参加できたとしてもまれだったのです。73%の男性がスポーツベットを好みの活動と見なしていますが、女性のプレイヤーではわずか40%です。ギャンブルをする女性が男性よりも少ないのは、おそらくはギャンブルをはしたないとする考えがまだ残っているのがその要因でしょう。女性のギャンブラーは、自分がギャンブルを楽しんでいることを認めると、周りから白い目で見られることを恐れているのかもしれません 。そう考えるとビンゴというのは興味深い事例です。その形式はゲームとして、また夜間の外出として社会的により受け入れられると見なされていて、それが女性の人気を呼び、今では女性顧客の要求を満たすビンゴサイトの大量出現に至っています。
昨今のベッティングに関していえば、リスク回避指向の多くの女性が、ベットを純粋なエンターテインメントとしてよりも潜在的な投資の機会と見ています。実際、調査により、20%の女性がベットの成果を向上させるためにデータ分析ツールをたびたび購入していることが分かっています。男性では15%です。見てきたとおり、デポジットは男性より少額ですが、女性にはまずシステムを試してリスクを減らし、男性よりも資金に対する規律を維持しようとする傾向もあります。
ついでにいうと、非常に人気のあるマッチベッティングとアービトラージのサイトを見ると、私が参加しているさまざまなスポーツの裏情報に関するグループ/フォーラムでは明らかに、遥かに多くの女性メンバーが参加しています。それは上に挙げた理由とおおいに合致します。マッチベッティングとアービトラージはどちらも利益と確実な収入が見込めるより安全な方法で、分析的な考え方が必要なため、注目の試合にベットする衝動に駆られることは少ないのです。
またご存知のように、男性はスポーツに関するメディアや報道のより熱心な消費者であり(その差は縮まっているとはいえ)、そのためより感情的にベットプロセスに関わりがちです。
最後に
上記の内容から明らかと思われることは、全体的に女性は男性よりも、少なくとも娯楽レベルにおいては賢くベットしているということです。実際に、女性は以下のことを上手にこなす傾向があります。- 少額から始めて戦略を試す
- 資金を効率的に管理する
- 損失を取り返そうとしない
- データ分析に時間と費用をかける
- 低リスクのオファーと入会ボーナスを活用する
- ベットに感情を介入させない
- ベットを投資と考える
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