ブラックジャックは、世界中でよく知られる楽しい、スピード感のあるカードゲームです。また、Pinnacleのカジノでもっとも人気が高く、簡単に遊べるゲームの1つです。ゲームのルールや使用する用語、持ち札を最大限に活用する方法を十分に理解していただけるよう、ブラックジャックの遊び方について簡単に説明します。
ブラックジャックのルール
ブラックジャックの一番の目的は、自分のカードの点数が21点を超えない範囲で、ディーラーよりも大きな持ち札をそろえることにあります。カードの点数が21点を超えることは、バストと呼ばれます。基本的に、この範囲で自分のカードの合計がディーラーよりも大きくなることにベットします。
ブラックジャックは一般的に1~6人のプレーヤー(ディーラーを除く)で行われ、デッキは1セットから最大8セットまで使用できます。
ブラックジャックのカードの点数
フェイスカード(キング、クイーン、ジャック)は10点、2から10のカードはカードの数字どおりの点数、エースは1点または11点になります。
11点のエースのカードを含む手は、ソフトハンドと呼ばれます。バストする危険なく次のカードを引けるからです。たとえば、はじめに11点のエースと7のカードが出ていて合計が18点の場合、次のカードが8でも、合計26点でバストとはなりません。その代わり、ここではエースが1点と数えられ、合計は16点となります。
1点のエースのカードを含む、またはエースをまったく含まない手は、ハードハンドと呼ばれます。これは、プレーヤーが次のカードでバストになると、そのラウンドは失格になることを意味します。
ブラックジャックのゲームの流れ
ラウンドの最初に、各プレーヤーがベットします。次にディーラーが各プレーヤーに2枚ずつカードを表向きに配り、自身にも1枚のカードを表向きに配ります。
プレーヤーに2枚のカードが配られたら、プレーヤーのターンが始まります。持ち札に応じていくつか選択肢があります。まずスタンドです。スタンドした場合、最初に配られた持ち札の点数に満足していて、追加のカードを希望しないことを意味します。もう1つの選択肢として、ヒットがあります。ヒットした場合、追加のカードを希望することを意味します。持ち札の点数が21を超えない限り、プレーヤーは何度でもヒットできます。
プレーヤーまたはディーラーの表向きの2枚のカードがエースとフェイスまたはエースと10のカードの場合、点数の合計が21となり、ブラックジャックとなります。これはプレーヤーが獲得できるもっとも強いポジションであり、ブラックジャックになるとターンが自動的に終了します。ブラックジャックで勝利すると、多くの場合、配当は通常の2対1ではなく、3対2の割合で支払われます。
この段階で、プレーヤーはダブルダウン、スプリット、サレンダーを選択することもできます。また、サイドベットまたはインシュアランスベットを選択する場合もあるでしょう。こうしたオプションについてはすべて、それぞれの記事で詳しく説明しています。
すべてのプレーヤーが自分のターンを終えると、ディーラーは自身に2枚目のカードを配ります。ここから、ディーラーは持ち札の点数が17点以上になるまでヒットしなければなりません(一般に、17点のソフトハンドの場合もヒットすることになっています)。ディーラーのターンが終了すると、結果は次のように決まります。
- プレーヤーがブラックジャックで、ディーラーがブラックジャックでなければ、プレーヤーの勝ちです。
- プレーヤーの点数が21点を超えない範囲でディーラーの点数より大きければ、プレーヤーの勝ちです。
- プレーヤーの点数が21以下で、ディーラーがバストしたら、プレーヤーの勝ちです。
- ディーラーがブラックジャックで、プレーヤーがブラックジャックでなければ、ディーラーの勝ちです。
- ディーラーの点数が21点を超えない範囲でプレーヤーの点数より大きければ、ディーラーの勝ちです。
- プレーヤーがバストすると、その後ディーラー自身がバストしたとしても、ディーラーの勝ちです。
- プレーヤーとディーラーの両方がブラックジャックまたは同じ点数になった場合、これはプッシュと呼ばれ、引き分けとなります。この場合、最初にベットした金額がプレーヤーに返却されます。
ブラックジャックの持ち札の例
3人のプレーヤーとディーラーが参加するゲームを想定した、ブラックジャックのラウンドを例に説明します。
- ディーラーが3人のプレーヤーのカードと自身の最初カードを配ります。ディーラーのカードは8です。
- プレーヤー1には9と6が配られ、最初の点数は15になります。ヒットすることにして、8のカードが配られました。持ち札の合計が23点となるため、バストとなります。
- プレーヤー2にはエースと3が配られ、最初の点数はソフトハンドの14 (11+3)点になります。ヒットすることにして、9のカードが配られました。持ち札はハードハンドの13 (1+3+9)点になります。もう一度ヒットして、5のカードが配られました。持ち札の点数は18点となり、そこでスタンドとしました。
- プレーヤー3にはエースとクイーンが配られ、合計21点のブラックジャックとなりました。
- ディーラーは4を引き、持ち札の点数は12点となり、続けてヒットしなければなりません。続いて8を引き、最終的に持ち札の点数は20点となりました。
- プレーヤー1はバストしたので負け、プレーヤー2は、ディーラーの持ち札の点数(20)が自分の点数(18)を超えているため負けとなります。一方、ブラックジャックを出したプレーヤー3はディーラーに勝ち、このラウンドを勝利します。
ブラックジャックのオッズと確率
ブラックジャックのあるラウンドで勝つ確率は、正確には、適用されている特定のルール、プレーヤーの人数、使用しているデッキ数などさまざまな要因に左右されます。しかし、ゲームのオッズと確率に関して基本的な理解があれば、勝率を最大限に高めるためには持ち札をどうすればよいのか、十分な情報に基づいて判断できます。
エースからキングまでのいずれのカードも、獲得する可能性は約7.7%です。10点のカードは4枚(10、ジャック、クイーン、キング)あるので、10点のカードを獲得する確率は30.8%となります。
これらの数字に基づいて、ブラックジャックが出る確率は4.8%で、およそ21ラウンドに1回に相当します。開始時の持ち札が18点以上となる確率は、27.5%です。18点以上の点数は、基本的なブラックジャックの戦略では、多くの場合、常にスタンドすべき点数とされています。
おそらくさらに重要なのは、確率を使うことで、開始時の2枚の持ち札に加えてヒットする場合にバストする確率を評価できる点です。各シナリオの確率を下の表にまとめてあります。
ブラックジャックでバストする確率
最初の2枚のカードの点数 (ソフトハンドを除く) |
バストになるカード |
バストするおおよその確率 |
11以下 |
該当なし |
0% |
12 |
10/J/Q/K |
31.0% |
13 |
9/10/J/Q/K |
38.6% |
14 |
8/9/10/J/Q/K |
56.2% |
15 |
7/8/9/10/J/Q/K |
58.1% |
16 |
6/7/8/9/10/J/Q/K |
61.6% |
17 |
5/6/7/8/9/10/J/Q/K |
69.2% |
18 |
4/5/6/7/8/9/10/J/Q/K |
76.9% |
19 |
3/4/5/6/7/8/9/10/J/Q/K |
84.6% |
20 |
2/3/4/5/6/7/8/9/10/J/Q/K |
92.3% |
点数が18点以上の場合にヒットするとバストするリスクがきわめて高くなることは誰にでもすぐわかるかもしれませんが、注目すべきは、点数が14点以上になると、バストしない確率よりバストする確率の方が高くなる点です。ですから、配られた持ち札が14点~16点の場合は、すぐにバストしてラウンドを落とすことのないよう、状況を慎重に見極めることが重要です。
さらに、確率を使って、ディーラーの表向きのカードに基づくバストの確率を求めることができます。
ディーラーがバストする確率
ディーラーのカード |
バストするおおよその確率 |
2 |
35.3% |
3 |
37.6% |
4 |
40.3% |
5 |
42.9% |
6 |
42.1% |
7 |
26.0% |
8 |
23.9% |
9 |
23.4% |
10/J/Q/K |
21.4% |
エース |
11.7% |
以上のことから明らかになるポイントとして、ディーラーよりも自分がバストする可能性が低い場合(たとえば、自分の2枚のカードの点数が12点で、ディーラーの表向きのカードが6点のとき)、確率に基づくと、スタンドする方が賢明となります。
この場合、バストせずに持ち札の点数を増やせる可能性も70%弱ですから、ヒットしたくなるかもしれませんが、自分の手の安全性にだけ着目してしまうのはよくあるミスです。ディーラーがバストする可能性に注意することも、同じくらい重要です。
最後に、ディーラーは17点以上になるまでヒットしなければならないので、確率によって、ディーラーがラウンドを所定の点数で終える可能性がわかります。
ブラックジャックにおけるディーラーの持ち札の確率
ディーラーの最終的な持ち札の点数 |
確率 |
ブラックジャック |
4.8% |
21 (カード3枚以上) |
7.4% |
20 |
17.6% |
19 |
13.5% |
18 |
13.8% |
17 |
14.5% |
バスト |
28.4% |
この表を使うことで、自分の持ち札の点数に応じた勝ちの可能性がわかります。しかし、先ほども述べたように、ディーラーはバストしても必ずしも負けにはならない点を考慮する必要があります。
ブラックジャックの基本的な戦略
ブラックジャックに戦略を取り入れることは、よりスピーディーに、またより一貫したアプローチでゲームをプレイするのに役立ちます。また、どのように手を進めたらよいのかわからない場面にも有効です。
さまざまなブラックジャックの戦略が書籍やオンラインで紹介されていますが、下にまとめたものが一般的な基本戦略で、初心者の皆さんや、これからもっとブラックジャックをプレイしたいと考えている方に有効と考えられます。なお、この戦略を考える上での前提条件として、使用するデッキ数は4~8デッキ、そしてソフトハンドで17点の場合のディーラーのヒット、ダブルダウン、スプリット、サレンダーはすべて禁止とします。
ブラックジャックの戦略
取り入れようと決めた戦略が十分身につくよう、詳しく学ぶことが重要ですが、ここまでの説明の中で特に重要なポイントは次のとおりです。
- 点数がハードハンドで17点以上なら、常にスタンドすべきです。
- 点数がハードハンドで13~16点の場合、ディーラーの表向きのカードが6以下ならスタンドし、7以上ならヒットします。
- 点数がハードハンドで12点の場合、ディーラーの表向きのカードが4、5、6でなければヒットします。点数がハードハンドで11点以下なら、常にヒットします。
- ソフトハンドの場合、エースでない方のカードが8か9なら、常にスタンドすべきです。エースでない方のカードが7の場合、ディーラーの表向きのカードが9、10、エースならヒットすべきです。
- ソフトハンドで、エースでない方のカードが6以下なら、常にヒットすべきです。
ブラックジャックをもっとよく知る
より詳細なブラックジャック戦略を立てたいという方は、ダブルダウン、スプリット、サレンダーに加え、サイドベット、インシュアランスベットの方法に関する記事もご覧ください。また、高度なブラックジャック戦略について説明した記事もあります。ゲームのプレイ方法にとどまらず、ブラックジャックについてもっとよく知りたいという方は、ブラックジャックの歴史をご覧ください。
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