World CupのグループDは強豪チームが集まるグループです。アルゼンチンが勝ち抜けるでしょうか?このプレビューには、World CupグループDを予想する際に知っておくべき専門的な情報がすべて詰まっています。
World CupグループD予想:オッズはどうなっているでしょうか?
アルゼンチン
ELO世界ランキング:4位
これまでの最高成績:優勝(1978年、1986年)
予選のチーム得点王:Lionel Messi(7得点)
キープレイヤー:Lionel Messi
グループ突破のオッズ:1.117*
World Cup優勝オッズ:10.070*
世界屈指のアタッカーを数名抱えるアルゼンチンは、ここ4年において多くの大会において大きな成功まであと一歩というところです。
ブラジルでは2位、コパ・アメリカ決勝では2年連続敗北を喫し、大きな大会において「チョーカー」と、不当であると思われるような評価を受けています。予選では健闘し、対エクアドル戦ではMessiの活躍による逆転により予選敗退したエクアドルと同じ運命をたどることはありませんでした。
対スペイン戦ではMessi不在で6-1で敗北を喫し、大会への準備万端とは言えず、Messiに頼りすぎである問題が露呈しました。
世界最高であろうこのプレイヤーは、ブラジル大会でもチームを牽引しました。決勝ではドイツに敗北し、Messiは2分ごとに1度ボールに触れるのみでした(バルセロナでは、1ゲームあたり97.2回触れていました。)攻撃で彼をサポートする選手はゴールを決められず、メッシ以外のエースがいないことが問題と言えます。
これは他のアルゼンチンアタッカーを考慮すると意外なことです。Gonzalo HiguaínはSerie Aでシーズン最多ゴール数を達成し、Sergio AgueroとAngel Di Mariaはクラブレベルで優れたゴール記録を持っています。Paulo DybalaやMauro Icardiといったチームに参加しないかもしれないアタッカーも有能なプレイヤーです。
アルゼンチンの大きな問題は、メッシが脅威となりうるエリアにボールを渡せないことです。2014年決勝では、Lucas BigliaとJavier Mascheranoは、メッシのバルセロナチームメイトが提供できるようなパス回しができませんでした。Higuaínも普段の力を発揮できずゴール前では活躍できませんでした。
改善が必要なのはミッドフィルダーポジションで、Ever Banegaと若きPSG選手、Giovani Lo Celsoがセンターミッドフィルダーに加わることにより、問題は解決されつつあります。ミッドフィルダーのより強力なサポートがあればMessiの動きが妨げられることはなく、アルゼンチンはさらに成長するでしょう。
アルゼンチンにとって厳しいグループで、大きな失敗を招かないためにも素早い対処が必要でしょう。アイスランドはユニークなプレイスタイルで、アルゼンチンの攻撃能力が試されます。ナイジェリアはグループ本命の中で再び4-2で勝利できる実力を備えています。クロアチアもまた好調なアルゼンチンチームでさえも脅かす存在です。
アルゼンチンの6.5点での勝利は、チームの努力と相手の強さを考慮すると、1.961*で本命のベットとなるでしょう。ミスがいくつかあろうともアルゼンチンは、お互いに得点を取り合うであろうグループの中で他の3チームと同じく予選を通過できる可能性があります。そのためには、アルゼンチンが次のラウンドに進むために5点が予選通過に十分でしょう。
クロアチア
ELO世界ランキング:17位
これまでの最高成績:3位(1998年)
予選のチーム得点王:Mario Mandzukic(5得点)
キープレイヤー:Luka Modric
グループ突破のオッズ:1.490*
World Cup優勝オッズ:31.220*
クロアチアはダークホースとして認知されており、世界を驚かせる可能性を秘めています。Euro 2016グループステージではめざましい活躍を見せ、スペインに勝利しましたが、第2ラウンドでポルトガルに敗北を喫しています。
World Cupにおける組み合わせはクロアチアにとって有利ではなく、グループDの重要な最終試合となるであろう、ヨーロッパ予選で敗北したアイスランドに立ち向かえないでしょう。
クロアチアのセンターミッドフィルダーの能力の高さはよく知られています。Luka Modricは、熟練のIvan RakiticとエネルギッシュなMarcelo Brozovicと共に、クラブレベルよりも少し自由な動きが可能です。
攻撃面では、AC MilanのNikola Kalinicは得点数でHoffenheim9番Andrej Kramaricと張り合い、Mario Mandzukicは、ウイングとして代表チームに独自のスタイルをもたらしています。また、Ivan Perisicはミッドフィルダーとして独創的で、クロアチアはロシアにゴールの脅威となる要素が多くあります。
守備は固いですが、クロアチアの攻撃ほどではありません。セットピースやカウンター攻撃の危険にさらされることもあるでしょう。実際に、ブラジルでは、開催国ブラジルとメキシコがその防御上の弱点を突いてきました。クロアチアはこれらの敗戦において6失点となりました。
Dejan LovrenとDomagoj Vidaは、予選において致命的なコーナーキックが決められた、アイスランドのセットプレー、またはラウンド16で彼らを脅かすナイジェリアのペースに対する何らかの対策が必要でしょう。
守備におけるこれらの問題や、強いチーム力の欠如(大会が進むにつれ、改善される可能性はあります)といった問題がありますが、クロアチアは厳しいグループから予選通過する可能性は十分にあるでしょう。手強いアルゼンチン側から得点できると、その可能性はさらに高くなるでしょう。
クロアチアのグループ突破は、先発メンバーの強さを考慮すると、難しい問題ですが、対アイスランドの最終戦まで見逃せないでしょう。
ナイジェリア
ELO世界ランキング:43位
これまでの最高成績:ベスト16(1994年、1998年、2014年)
予選での最多得点選手:Victor Moses(3得点)
キープレイヤー:Wilfried Ndidi
グループ突破のオッズ:3.580*
World Cup優勝オッズ:212.514*
この若いナイジェリアチームは、驚くべきことに、伝統ある強力なカメルーンとアルジェリアが参加するグループ予選を突破しました。
チーム再構築の期間を経て、ナイジェリアは多くの可能性を秘めた攻撃力の高いチームを編成できています。プレミアリーグの若きスター、Alex IwobiとKelechi Iheanachoは不安定ですが、潜在的な可能性を秘めたストライカーで、Odion Ighaloはより経験を積んだ選手です。
ナイジェリアは、ミッドフィルダーも強く、John Obi Mikelは冷静で独創的なプレイスタイルを持ちながらも、以前在籍していたクラブ、Chelseaではその役割は奥側に制限されていたため、十分に発揮されませんでした。
Wilfried Ndidiは、ナイジェリアのプレイスタイルにとってとても重要です。若きアタッカーをカバーするエネルギーがあり、経験が浅いナイジェリアの守備を守る必要があります。
ナイジェリアは、大きな試合ではファイブバックでウイングバックを採用する傾向にあります。先発守備となると予想されるメンバーの平均年齢はわずか24歳で、アルゼンチンとクロアチアの能力とアイスランドのプラグマティズムにより、予選通過は難しいでしょう。
11月に行われたグループライバルであるアルゼンチンの親善試合では、ナイジェリアチームの長所と短所が明らかになりました。開始早々ゲームは支配され、ゴールキーパーのエラーにより2失点となりました。Iheanachoにより試合の流れは変わり、ナイジェリアは後半で活躍し、信じられない勝利を達成しました。
これによりこの西アフリカのチームは予想し難いものとなりました。高い潜在能力を秘めていることから合計2.5点の予想は少し低いように思われます。試合において自分たちのスタイルでプレイでき、最初の試合で好スタートを切って順調にいけば、勝利できるでしょう。合計2.5点を決めるオッズは1.746*で、このオッズに対し魅力のあるものです。
アイスランド
ELO世界ランキング:22位
これまでの最高成績:World Cup初出場
予選での最多得点選手:Gylfi Sigurðsson(4得点)
キープレイヤー:Gylfi Sigurdsson
グループ突破のオッズ:3.660*
World Cup優勝オッズ:212.510*
World Cup初出場のアイスランドは、時々起こるダークホースとなる可能性を秘めています。人口わずか30万人のアイスランドはEuro 2016において予選を突破しただけにとどまりませんでした。イングランドに勝利し、準々決勝に進むといった歴史的快挙を成し遂げました。
ヨーロパ予選において快進撃を続け、グループIでクロアチアを抑えてWorld Cup初出場を決めました。
アイスランドチームは、固い守備セットアップとセットピースでの巧みなプレイで知られています。敵のペネルティエリアで獲得したコーナー、フリーキック、スローインは、得点の絶好のチャンスにつながり、相手方守備は必死に守ります。
このグループにおける本命ではありませんが、アイスランドはリーグ上級のプレイヤーを抱えています。BurnleyのJohann Gudmundssonは、プレミアリーグで素晴らしいキャリアのスタートを切り、Alfred Finnbogasonは今シーズン、BundesligaのAugsburgで14の出場回数において11点を決めました。
キープレイヤーは明らかにGylfi Sigurdssonであり、アイスランディック・フットボーラー・オブ・ザ・イヤーのトップ7に入っています。多くの試合戦略はGylfi自身のボール運びを中心に成り立ち、オープンプレイにおいて最も独創的なプレイヤーです。チーム成功に貢献する選手として、Sigurdsson は大会において最も影響力のあるプレイヤーです。
残念ながら、膝の怪我によりWorld Cupに間に合うかどうか懸念されているところです。グループステージより先に進むためには完全に回復した彼の力が必要となるでしょう。
Sigurdssonが参加できたとしてもWorld Cupにおいてヨーロッパ予選で見せた活躍を再び実現することは難しいでしょう。大番狂わせがなく、グループの厳しい組み合わせを考えると、アイスランドは最初のステージで敗退となるでしょう。次のラウンドへ進めないオッズは1.291*で、進んだ場合はこれまでにない大番狂わせとなるでしょう。
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