屋内ハードデータ
サーフェス |
サービスポイント成功率 % |
ゲームごとのエース |
, |
, |
, |
グラス |
66.1 |
0.63 |
屋内ハード |
64.2 |
0.58 |
屋外ハード |
63.7 |
0.56 |
クレー |
62.3 |
0.38 |
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Credit: Getty Images
屋内ハードシーズンがスタートし、ピナクルのテニス専門家Dan Westonは、どのプレイヤーが屋外データと比べてサーフェスで能力が向上しているかを検証しています。
一般的に、屋内ハードはATPツアーでグラスについで2番目に速いサーフェスです。通常、屋外ハードとクレーの方が遅いサーフェスです。次の表は、一般的なサーフェスがサービスポイント成功率とゲームごとのエース平均数にあたえる影響を、過去3年間にわたって示したものです(2019年2月4日にデータを修正)。
サーフェス |
サービスポイント成功率 % |
ゲームごとのエース |
, |
, |
, |
グラス |
66.1 |
0.63 |
屋内ハード |
64.2 |
0.58 |
屋外ハード |
63.7 |
0.56 |
クレー |
62.3 |
0.38 |
サービスポイント成功率とゲームごとのエース数のサーフェスの順位は一貫しており、両方でグラスが一番高く、クレーがかなり低くなっています。
屋内ハードの数字は屋外よりわずかに高いだけですが、屋内を得意とする選手がいます。昨年、ATPの下部ツアーやチャレンジャー大会の複数の選手たち(Mirza BasicやMarius Copilなど)が屋内で行われたメインのツアーイベントで素晴らしいプレーを見せ、ジョアン・ソウザは数年前、屋内の250レベルのトーナメントで堂々たる記録を打ち立てました。
このことを考えると、過去2年間でどのプレイヤーが屋内で活躍しているかを知ることは役に立つと考えられ、そのためにはプレイヤーのサービスデータとリターンデータを比較するとよさそうです。
次の表では、ATPトップ50のプレイヤーの2年間のサービスおよびリターンポイントを示したもので、屋内ハードと屋外ハードで分けています(2019年1月31日に修正)。ここで挙げられたプレイヤーは、屋内の合計の数字が屋外での数値より2.0%以上高くなっています。この表のプレイヤーは、今後の屋内ゲームで何らかの価値を生む可能性があります。
選手 |
ランク |
2年間のサービスポイント成功率 % |
2年間のリターンポイント成功率 % |
2年間の合計ポイント成功率 % |
2年間のサービスポイント成功率 % |
2年間のリターンポイント成功率 % |
2年間の合計ポイント成功率 % |
2年間の合計ポイント成功率 % |
, |
, |
屋内ハード |
屋内ハード |
屋内ハード |
屋外ハード |
屋外ハード |
屋外ハード |
屋内ハード - 屋外ハード |
, |
, |
, |
, |
, |
, |
, |
, |
, |
Klizan |
38 |
63.4 |
36.8 |
100.2 |
62.3 |
32.4 |
94.7 |
5.5 |
Simon |
31 |
63.2 |
41.3 |
104.5 |
62.1 |
37.5 |
99.6 |
4.9 |
Monfils |
33 |
68.3 |
38.1 |
106.4 |
63.4 |
38.1 |
101.5 |
4.9 |
Edmund |
29 |
68.6 |
36.2 |
104.8 |
65.2 |
35.7 |
100.9 |
3.9 |
Khachanov |
11 |
68.0 |
38.2 |
106.2 |
66.2 |
36.2 |
102.4 |
3.8 |
Verdasco |
26 |
66.7 |
38.4 |
105.1 |
63.6 |
38.3 |
101.9 |
3.2 |
Basilashvili |
22 |
64.3 |
37.0 |
101.3 |
60.8 |
37.4 |
98.2 |
3.1 |
Gasquet |
27 |
66.2 |
37.4 |
103.6 |
63.0 |
37.8 |
100.8 |
2.8 |
Goffin |
21 |
64.4 |
41.2 |
105.6 |
64.3 |
39.0 |
103.3 |
2.3 |
Raonic |
14 |
77.9 |
29.7 |
107.6 |
71.8 |
33.8 |
105.6 |
2.0 |
このデータは、10人の選手が屋内でかなり良い数字を出せたことを示しており、中でもMartin Klizanがリードしています。昨年、このスロバキアの選手はどちらかというと安定した選手ではありませんでしたが、Stan Wawrinka、Denis Shapovalov、Fabio Fogniniを倒し、セントピーターズバーグで屋内の決勝に進出し、さらに2016年にはロッテルダムで優勝しています。彼は、2016年の始まりから屋内の準決勝やベスト8にも複数回進出しています。
また、3人のフランス人選手Gilles Simon、Gael Monfils、Richard Gasquetは屋内で良いデータを持ち、今後数週間で開催される複数のフランスの屋内イベントでは、このトリオから目が離せません。
例えば、今週のモンペリエでの屋内トーナメントは、過去10年間に8回開催されています。このイベントでは、6人のフランス人が優勝、6人のフランス人が準優勝しており、8年間でフランス人以外の選手で決勝に進んだのは4人だけです。
予想通り、屋内でかなり悪い記録を残している選手もいます。彼らが屋内のトーナメントに出場するときはベッティングマーケットで避けた方が良いかもしれません。
次の表では、ATPトップ50のプレイヤーの2年間のサービスおよびリターンポイントを示したもので、屋内ハードと屋外ハードで分けています(2019年1月31日に修正)。ここで挙げられたプレイヤーは、屋外の合計の数字が屋内での数値より2.0%以上高くなっています。
選手 |
ランク |
2年間のサービスポイント成功率 % |
2年間のリターンポイント成功率 % |
2年間の合計ポイント成功率 % |
2年間のサービスポイント成功率 % |
2年間のリターンポイント成功率 % |
2年間の合計ポイント成功率 % |
2年間の合計ポイント成功率 % |
. |
l |
屋内ハード |
屋内ハード |
屋内ハード |
屋外ハード |
屋外ハード |
屋外ハード |
屋内ハード - 屋外ハード |
, |
, |
, |
, |
, |
, |
, |
, |
, |
Carreno-Busta |
23 |
53.1 |
34.2 |
87.3 |
64.2 |
37.8 |
102.0 |
-14.7 |
Cecchinato |
19 |
59.2 |
26.8 |
86.0 |
64.1 |
32.5 |
96.6 |
-10.6 |
Johnson |
34 |
58.5 |
31.9 |
90.4 |
66.1 |
33.6 |
99.7 |
-9.3 |
Querrey |
48 |
66.6 |
31.8 |
98.4 |
68.2 |
36.4 |
104.6 |
-6.2 |
Cilic |
10 |
65.9 |
35.1 |
101.0 |
67.4 |
39.1 |
106.5 |
-5.5 |
Fritz |
40 |
63.1 |
32.7 |
95.8 |
65.1 |
36.1 |
101.2 |
-5.4 |
Coric |
13 |
65.2 |
34.0 |
99.2 |
66.1 |
37.7 |
103.8 |
-4.6 |
Jaziri |
43 |
59.9 |
31.5 |
91.4 |
60.3 |
35.3 |
95.6 |
-4.2 |
Mayer L |
49 |
65.1 |
30.4 |
95.5 |
64.9 |
34.3 |
99.2 |
-3.7 |
Thiem |
8 |
64.7 |
35.5 |
100.2 |
66.2 |
37.6 |
103.8 |
-3.6 |
Isner |
9 |
72.2 |
27.7 |
99.9 |
73.0 |
29.9 |
102.9 |
-3.0 |
Lajovic |
42 |
58.8 |
36.7 |
95.5 |
63.2 |
35.3 |
98.5 |
-3.0 |
Shapovalov |
25 |
65.7 |
33.0 |
98.7 |
64.8 |
36.5 |
101.3 |
-2.6 |
Fognini |
15 |
62.2 |
36.8 |
99.0 |
61.8 |
39.7 |
101.5 |
-2.5 |
Millman |
36 |
62.7 |
37.3 |
100.0 |
63.2 |
38.8 |
102.0 |
-2.0 |
このデータによると、屋内のワーストプレイヤーは屋内ベストプレイヤーに比べて屋外の数字がかなり良いことが明らかで、確実にPablo Carreno-Busta、Marco Cecchinato、Steve Johnsonなどの選手は、過去数年間に屋内で苦戦しています。
このリストは主にリターン中心の選手で構成されていて、一部の人は奇妙に思うかもしれませんが、アメリカ人が多くなっています。米国では屋内で行われるプロテニスはごくわずかで、これは米国の注目選手への波及効果のようなものだと考えられます。
前述のJohnsonやSam Querrey、John Isnerのゲームスタイルは比較的サーブ中心で、平均よりもわずかに速い条件に適応し、成功できないことは最初奇妙に思えますが、米国で屋内イベントが少ないことを考えれば説明がつきます。
上記の記事がこの先数週間の屋内イベントで選手を評価するときに何らかのヒントになれば幸いです。ベッティングマーケットでは、どの選手が予想される条件で成功しそうか、苦戦しそうか知ることが重要です。
オッズは変更される場合があります
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筆者について
テニスが専門のアナリストおよびトレーダーのDanは、統計解析を用いてリサーチを行い、テニスのプレマッチおよびインプレーのベッティング市場について執筆しています。会計および財務 (学士) の学位を活かして、試合前の価格モデルを独自に考案し、自身のウェブサイトwww.tennisratings.co.ukに毎日試合のプレビューとベット記事を書いています。
オンライン最高クラスの充実度を誇るピナクルのベッティングリソースでは、専門家によるベッティングのアドバイスをご覧いただけます。ベッティング経験の長さを問わず、ベッターの皆様がパワーアップできる知識をお伝えすることが目的です。