5 9, 2017
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サッカーのプレシーズンマッチからベッターが分かることは?

プレシーズンの成功のポジティブな影響

2016/17年のプレシーズンから分かったこと

プレシーズンの調子とレギュラーシーズンのベッティング

サッカーのプレシーズンマッチからベッターが分かることは?

親善試合であれ、より白熱するトーナメントであれ、サッカーのプレシーズンマッチ<は近年、どのチームにとっても重要性が増してきています。しかしながら、こうしたマッチに懐疑的なファンは今も少なくありません。チームの関心が実際の成績ではなく、賞金にあるように思えてしまうからです。ベッターはプレシーズンの成績を活用して、新シーズンの開幕前からベッティングの優位性を築くことができるのでしょうか?詳しくは続きをお読みください。

多くのファンは、ひいきのクラブのプレシーズンの成績を軽視する傾向にあります。新たなファンと高額な収益を追い求めて世界中を飛び回る中、かなりの数のチームが結果そのものではなく、プレイヤーの調子を上げていくことに関心があるのは確かでしょう。また、シーズン前に負傷するリスクを考えたら、彼らがどのくらい本気でプレシーズンマッチに臨んでいるのかも怪しいものです。

私たちはすでに最初の6試合のパフォーマンスが、そのチームのシーズン全体の成績の大きな指針となるケースが少なくないことを確認しています。また、プレシーズンでの好調ぶりが、結果的にレギュラーシーズンでの好成績につながったとおぼしき事例もいくつか見つかっています。しかし、ベッターはこれらの情報をどうやってベッティングに生かせばよいのでしょうか?

プレシーズンの成功のポジティブな影響

以下の事例を考えていきます。2015年の夏、Leicester Cityはプレシーズンの5試合で4勝1分けの成績を残し、Chelseaは4回の親善試合で1勝も挙げられませんでした(このシーズン、Leicesterは優勝、Chelseaは10位でフィニッシュ)。こうした成績が「フォクシーズ」の予期せぬリーグ制覇の直接の要因となったとは考えにくい一方、王者Chelseaは無残なシーズンを送り、クリスマス前の監督解任劇を招きました。

対戦チームの状態や、クラブの移動距離、チームが新加入のプレイヤーを試験運用中だったなど、検討すべき不確定要素は無数にあります。

結局のところ、LeicesterはPremier Leagueレベルのクラブとは一度も対戦していません。逆に、Jose Mourinho率いるイレブンはParis Saint-GermainやBarcelonaといった強豪と対戦しています。それでも、選手に芽生える自信はかけがえのない財産です。そしてチームが自信をつける手っ取り早い方法は、対戦相手のレベルはどうあれ、試合に勝つことでしょう。

興味深いことに、Leicesterは去年の夏、Chelseaが前年度に参加したInternational Champions Cupに参戦し、BarcelonaとParis Saint-Germainに敗北。レギュラーシーズンのスタートダッシュに失敗しました。そう考えると、今年のLeicesterのプレシーズンの成績を2017/18年シーズンのパフォーマンス予想モデルの一部に組み込むのは、妥当なように思えます。

2016/17年のプレシーズンから分かったこと

2016/17年シーズンのPremier Leagueでは、前シーズン以上の勝ち点を挙げたチームが9つありました。また、これら9チームのうち7チームは、2016年夏のプレシーズンマッチでは2015/16年シーズンに比べて、1試合平均得点数を向上させています。これは、チームが正しい方向へ進んでいる兆しだったのでしょうか?彼らのパフォーマンスをプレシーズンと直近のレギュラーシーズンとで比較した場合、全体では1試合平均得点数が0.54改善していました。

選手に芽生える自信はかけがえのない財産であり、チームが自信をつける手っ取り早い方法は、対戦相手のレベルはどうあれ、試合に勝つことでしょう。

もうひとつの興味深い例が、Crystal Palaceです。最終的には2016/17年シーズンの大半を降格争いに費やすことになりましたが、シーズン当初は力強いプレーを見せていました。6試合経過時点で1.67の1試合平均得点数(RPG)を誇り、リーグ7位につけていたのです。

この1.67という数字は、同クラブの前シーズン全体平均の1.11と比べて大幅に改善されていますが、Crystal Palaceはそれ以前に、2シーズンを挟む夏の間に素晴らしい成績を残していました。プレシーズン8試合で5勝し、わずかに1敗を喫したのみ。この絶好調を2016/17年シーズンにそのまま持ち込んだように思われます。

2016年夏のプレシーズンの成績が、直近のレギュラーシーズンよりも悪化した2チーム(2016/17年シーズンの勝ち点が前年度を上回った9チームのうち)は、Manchester CityとTottenham Hotspurでした。両チームとも2016/17年シーズンは、前年よりも上位でフィニッシュしています。

2015年の夏、Leicester Cityはプレシーズンの5試合で4勝1分けの成績を残し、Chelseaは4回の親善試合で1勝も挙げられませんでした(このシーズン、Leicesterは優勝、Chelseaは10位でフィニッシュ)。

こうした成績不振を無視すべきではありませんが、この両チームが夏の間に見せたRPG上での不調が、新シーズンにも引き継がれるというのは極めて考えにくいことでした。

リーグ順位表の下位に目を向けると、Sunderlandは2016年の夏に4勝2分けを記録しながら、実際のシーズンが始まったとたん調子を落とし、二度と浮上できませんでした。プレシーズンの好不調がレギュラーシーズンの先触れとはならないケースは、何もトップチームに限って見られる現象ではないことが分かります。

プレシーズンの調子とレギュラーシーズンのベッティング

上の例は確かに、プレシーズンの成績をベッティングの指針とすることの問題を浮き彫りにさせます。対戦チームの状態や、クラブが高額賞金のプレシーズンマッチに参加するための移動距離、チームが新加入のプレイヤーや監督を試験運用中だったなど、検討すべき不確定要素は無数にあります。プレシーズンの成績だけを根拠に、どこに賭けるのかを判断するのは賢明とは言えないでしょうが、かといって完全に無視してしまうのも愚かな戦略なのかもしれません。

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