4 19, 2022
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サッカーのコーナーベッティング:知名度が低いマーケットの価値

コーナーベッティングとは?

サッカーのコーナーベッティングの基礎

統計データをコーナーベッティングに活かす

コーナーベッティングの予測

サッカーのコーナーベッティング:知名度が低いマーケットの価値

サッカーではどういうわけか、コーナーキックが最もエキサイティングな出来事のひとつとなっています。ゴールにつながる可能性はわずか3%ほどですが、攻撃側のチームのファンは、そのチャンスをものにすると間違いなく雄叫びを上げて喜び、チームを鼓舞します。 コーナーキックにベットする場合、どうすれば有利になるのか、よく読んで確かめてください。

ベットではニッチマーケットに結構値打ちがあるものです。これはハンドボールベットの専門家による知識や、日本の野球でのベットでの幅広い経験から言えることです。ブックメーカーが持っていない知識を獲得できれば、お金を稼ぐチャンスが生まれます。

また興味を持っていて、利益を生む可能性があるベットもいいでしょう。一部のもっと人気のあるマーケットよりも少しは信頼できる予測がしやすいからです。

コーナーキックにベットする理由

サッカーのコーナーベッティングは近年ますます人気が高まってきています。ブックメーカーが十分な知識を持っていない、あるいは細部まで注意を払っていないようであれば、ベッターが優位に立てるチャンスがあります。さらに、ライブでのコーナーベッティングにおけるオッズの変動も、賢明なベッターがこの特殊なマーケットを選ぶ理由になっています。

サッカーのコーナーキックのベッティングは、1X2やハンディキャップなどのマーケットとは全く異なるのです。試合の結果は各チームのコーナーキックの回数と相関がある可能性がありますが、毎回そうとは限りません。サッカーはあまり点が入らないスポーツなので、他の競技と比べて引き分けや弱いチームが勝つことが多くなります。しかしコーナーキックの回数は得点よりずっと多いでしょうし、チームの実力をより正確に反映していそうです。

試合の結果は各チームのコーナーキックの回数と相関がある可能性がありますが、毎回そうとは限りません。

ゴールは滅多に決まりませんが、試合でのコーナーキックは平均すると10回から11回あります。また、いわゆる大番狂わせと言うか、非常に弱いチームが勝つことはあり得ますし、実際に起こりますが、コーナーキックの回数は前評判通りの場合が多いようです。

サッカーのプレミアリーグの2016/17から2020/21までの5シーズンでは、1,900試合のうち1,057試合(55.6%)で実力が上と目されるチームが勝ちましたが、1,208 (63.6%)試合で実力のあるチームがより多くコーナーキックのチャンスを得たのです。

試合でどちらのチームがより多くのコーナーキックを得るのかをストレートベットすることはできませんが、一般に手に入るデータを使って、開いているマーケットでベットに勝つ可能性を得ることはできます。

コーナーベッティングの方法

Pinnacleはヨーロッパの主要なサッカーリーグとChampionsリーグにおいて、コーナーベット用に2種類のマーケット、 TotalとHandicapを用意しています。

Totalコーナーベッティングの説明

このマーケットでは、ブックメーカーは試合でのコーナーキックの総数を予想して設定し、ベッターはその数より多いか少ないかを選択してベットします。

Totalコーナーベッティングの例:

Wolves対Arsenal戦、2022年2月10日

コーナーキックが10より多い(11以上):1.909

コーナーキックが10より少ない(9以下):1.917

今シーズンのWolvesの試合では、この試合前までは毎試合で平均10.0回のコーナーキックがあり、一方Arsenalの平均は10.3回でした。よってブックメーカーの選択は論理的で、ベッターは慎重に判断する必要がありました。この試合では11回のコーナーキックがあったので、ラインは程よく選択されていたと言え、結果はどちらにも簡単にころぶ可能性がありました。

ただ後ほど検討しますが、このマーケットでのベット選択の手引きとなるものを見出すことができます。  

Handicapコーナーベッティングとは?

このベットは他の種類のハンディキャップベットと同じ形式にならいます。実際には一方の不利なチームにアドバンテージを与えて可能性を五分五分にし、相手方のチームにもその逆を行い、オプションとオッズはスライド制になります。

Handicapコーナーベッティングの例を、同じWolves対Arsenalの試合で見てみましょう。

Wolves +0.5コーナーキック:1.961

Arsenal -0.5コーナーキック:1.869

この例では、Arsenalにベットして勝つにはWolvesより少なくとも1回以上多くコーナーキックのチャンスを得なければなりません。Wolvesに賭ける場合、少なくともArsenalと同数だけコーナーキックが得られればベットに勝つわけです。

この試合までの2021/22年のArsenalの平均コーナーキック数の1試合あたりの差異は0.4で、Wolvesは-1.5でした。それから考えると、Arsenalにベットするのが合理的な選択となります。

にもかかわらず、正解となったのはWolvesへのベットでした。彼らは7回のコーナーキックを得ましたが、Arsenalは4回でした。なぜこのような意外な結果が出たかについては、後ほど試合の統計データの関連性について考慮する際に見ていきます。

コーナーベッティングの分析

サッカーのコーナーキックは、さまざまなシナリオの中で生まれます。コーナーキックが何本かまとまって発生することは広く知られています。これはコーナーキックの後に必ず次のコーナーキックが続くというわけではありません。短時間のうちに2~3本、あるいはそれ以上のコーナーキックが続けて生まれる場合があるということです。

コーナーベッティングの方法がわかったら、次はどちらのチームがコーナーキックを獲得し、どちらのチームがコーナーキックを受ける可能性が高いかを予想します。

コーナーキックを獲得するうえで、明らかに大きな要因となるのがシュートです。シュート本数の多さは攻撃を支配していることを示す指標であり、相手側にボールが当たってコースが変わったりして、コーナーキックとなることが多いのです。 

以下の表はプレミアリーグチームの2014/15から2018/19シーズンまでの1試合あたりの平均シュート数を示しています。 

プレミアリーグ:1試合あたりの平均シュート数

-

2014/15

2015/16

2016/17

2017/18

2018/19

平均

Manchester City

17.60

16.20

16.70

17.50

18.00

17.20

Liverpool

15.50

16.60

16.80

16.80

15.10

16.16

Tottenham Hotspur

13.90

17.30

17.60

16.40

14.10

15.86

Chelsea

14.80

13.80

15.30

15.90

16.00

15.16

Arsenal

16.10

15.10

14.90

15.60

12.30

14.80

Manchester United

13.50

11.30

15.60

13.50

13.80

13.54

Southampton

13.40

13.70

14.50

11.80

12.70

13.22

Wolverhampton Wanderers

-

-

-

-

12.60

12.60

West Ham United

12.90

14.70

13.10

9.80

11.60

12.42

Leicester City

12.00

13.70

11.40

11.10

13.60

12.36

Everton

12.70

12.90

13.20

9.40

13.10

12.26

Crystal Palace

11.60

12.30

11.60

12.50

13.00

12.20

Bournemouth

-

12.20

11.90

12.20

11.70

12.00

Fulham

-

-

-

-

11.90

11.90

Newcastle United

12.30

10.40

-

11.90

11.70

11.58

Watford

-

11.70

11.10

11.60

11.50

11.48

Cardiff City

-

-

-

-

11.00

11.00

Burnley

11.30

-

10.30

9.90

9.50

10.25

Huddersfield Town

-

-

-

9.50

10.60

10.05

Brighton & Hove Albion

-

-

-

10.10

9.80

9.95

これを同じ期間の1試合の平均コーナーキック数の表と比べてみると、シュート数とコーナーキック数の関連性は一目瞭然です。 

プレミアリーグ:1試合あたりのコーナーキック数

-

2014/15

2015/16

2016/17

2017/18

2018/19

平均

Manchester City

7.18

6.76

7.37

7.47

7.55

7.27

Liverpool

5.21

6.97

6.55

6.05

6.55

6.27

Tottenham Hotspur

5.89

6.68

7.18

6.47

5.11

6.27

Arsenal

6.68

5.97

5.97

5.87

5.58

6.01

Chelsea

5.95

6.32

5.74

6.05

5.53

5.92

Manchester United

5.61

6.00

5.71

5.79

5.26

5.67

Southampton

5.50

5.89

5.26

5.97

5.08

5.54

Crystal Palace

5.50

5.76

5.32

5.50

5.39

5.49

Bournemouth

-

5.82

5.03

5.71

5.03

5.40

Leicester City

5.55

5.18

5.18

5.34

5.53

5.36

West Ham United

6.34

5.89

4.53

4.24

4.92

5.18

Wolverhampton Wanderers

-

-

-

-

5.13

5.13

Everton

5.11

5.74

5.16

3.95

5.66

5.12

Newcastle United

5.84

4.16

-

4.39

4.76

4.79

Watford

-

4.37

4.32

4.84

4.66

4.55

Cardiff City

-

-

-

-

4.42

4.42

Huddersfield Town

-

-

-

4.34

4.26

4.30

Fulham

-

-

-

-

4.24

4.24

Brighton & Hove Albion

-

-

-

4.29

4.11

4.20

Burnley

4.47

-

3.92

4.39

3.92

4.18

1試合でコーナーキックを受ける回数がより多いのはどちらのチームかを調べる際も、同じような手法が使えます。1試合あたりで受けるシュート本数と、クロスとシュートの組み合わせをブロックされる数の統計データから、より多くのプレッシャーにさらされていて、よりコーナーキックを受けやすいのはどちらのチームかが浮き彫りになります。

以下の表はプレミアリーグの各チームが1試合平均で何本のシュートを受けたか、またクロスとシュートの組み合わせをブロックされた数を示しています。 

プレミアリーグ:1試合あたりに受けたシュート数

-

2014/15

2015/16

2016/17

2017/18

2018/19

平均

Manchester City

10.20

8.90

7.90

6.20

6.30

7.90

Liverpool

10.90

10.50

8.20

7.40

8.10

9.02

Chelsea

10.90

12.70

8.50

9.90

9.20

10.24

Tottenham Hotspur

12.90

11.10

9.20

9.40

12.10

10.94

Manchester United

10.10

10.80

9.50

11.50

13.10

11.00

Arsenal

10.70

11.80

11.40

11.10

13.10

11.62

Southampton

10.10

12.20

11.50

12.90

13.70

12.08

Wolverhampton Wanderers

-

-

-

-

12.20

12.20

Huddersfield Town

-

-

-

11.60

13.70

12.65

Watford

-

13.20

14.20

10.90

12.90

12.80

Everton

13.20

14.60

11.80

14.20

10.60

12.88

Newcastle United

11.70

14.50

-

12.60

12.90

12.93

Leicester City

14.70

13.60

14.60

12.90

11.20

13.40

Bournemouth

-

11.60

14.50

14.40

13.70

13.55

Crystal Palace

13.80

14.90

13.60

12.30

13.80

13.68

West Ham United

15.50

13.70

13.30

14.80

13.90

14.24

Brighton & Hove Albion

-

-

-

14.60

15.30

14.95

Cardiff City

-

-

-

-

15.00

15.00

Fulham

-

-

-

-

15.40

15.40

Burnley

15.60

-

17.70

15.00

17.20

16.38

プレミアリーグ:1試合あたりのブロックされたクロスとシュートの組み合わせ数

-

2014/15

2015/16

2016/17

2017/18

2018/19

平均

Manchester City

5.00

3.90

3.50

2.60

2.60

3.52

Liverpool

5.10

5.30

4.00

3.80

3.40

4.32

Chelsea

5.30

6.20

4.50

5.00

3.60

4.92

Tottenham Hotspur

6.50

6.30

4.40

3.80

4.90

5.18

Manchester United

4.80

4.40

4.80

5.00

5.30

4.86

Arsenal

5.10

6.00

4.80

4.70

4.50

5.02

Southampton

5.60

6.80

6.00

5.90

6.10

6.08

Wolverhampton Wanderers

-

-

-

-

6.00

6.00

Huddersfield Town

-

-

-

5.30

4.70

5.00

Watford

-

6.40

6.70

4.50

5.20

5.70

Everton

8.40

8.10

6.40

6.90

3.90

6.74

Newcastle United

5.40

7.20

-

6.00

6.10

6.18

Leicester City

7.70

8.80

7.00

6.30

5.20

7.00

Bournemouth

-

5.10

6.80

7.10

6.20

6.30

Crystal Palace

6.90

7.30

5.90

5.70

6.20

6.40

West Ham United

7.70

7.20

5.80

6.70

6.00

6.68

Brighton & Hove Albion

-

-

-

7.90

6.80

7.35

Cardiff City

-

-

-

-

5.60

5.60

Fulham

-

-

-

-

6.10

6.10

Burnley

8.30

-

9.10

8.50

8.10

8.50

1試合の平均被コーナーキック数が最も多かったチームの表を見ると、コーナーベッティングをする際に過去の統計がどれほど有益かが分かります。

プレミアリーグ:1試合あたりに受けたコーナーキック

-

2014/15

2015/16

2016/17

2017/18

2018/19

平均

Manchester City

4.08

4.34

3.42

2.71

2.16

3.34

Liverpool

5.24

4.61

3.50

3.32

3.32

4.00

Manchester United

4.53

3.79

3.89

4.61

4.89

4.34

Chelsea

4.29

5.42

4.21

4.18

3.95

4.41

Tottenham Hotspur

5.53

4.76

3.58

4.21

4.92

4.60

Arsenal

4.53

4.76

5.03

4.71

4.84

4.77

Huddersfield Town

-

-

-

5.50

4.47

4.99

Wolverhampton Wanderers

-

-

-

-

5.00

5.00

Southampton

4.26

5.89

5.00

5.29

5.61

5.21

West Ham United

5.55

5.16

4.84

5.47

5.50

5.30

Bournemouth

-

4.45

5.39

5.53

5.92

5.32

Watford

-

6.42

5.32

5.21

5.53

5.62

Everton

5.32

5.97

5.66

5.58

5.66

5.64

Crystal Palace

5.95

5.84

5.87

5.50

5.68

5.77

Newcastle United

4.82

6.37

-

5.87

6.08

5.79

Brighton & Hove Albion

-

-

-

6.00

5.68

5.84

Leicester City

6.16

6.29

5.76

5.68

5.32

5.84

Fulham

-

-

-

-

5.95

5.95

Burnley

6.32

-

6.92

6.32

6.32

6.47

Cardiff City

-

-

-

-

6.84

6.84

最近のコーナーベッティングの分析 - データを活用してコーナーベッティングをサポート

先ほど述べたように、試合の結果は各チームのコーナーキック数と相関がある可能性がありますが、必ずしもそうなるとは限りません。  ただ、ゴールした数とコーナーキックの獲得数、ゴールされた数とコーナーキックをされた数との相関についてはどうでしょうか?

プレミアリーグサッカーの直近5シーズンの全試合から、チームでの得点が最も多い10試合を見てみると、そのうち8試合が同じ期間で最もコーナーキックが多い10試合に含まれていることが分かります。

corners1.png

スピアマンの順位相関係数によると、得点数とコーナーキックを得た回数のデータのスコアは0.761です(ここで1は完全に相関があり、0はまったく無関係であることを意味します)。

この関連性は相手チームにはそこまで強くないのですが(0.662)、それでもゴールを一番多く与えたチームの中にコーナーキックを一番多く与えたチームがいるという傾向があります。

corners2.png

上記の統計は特定の1シーズンのチームについてのものですが、ただし2016年から2021年まで、プレミアリーグに残留しつづけた12チームを見てみると、その期間全体でのシュート数、ゴール数、コーナーキック数の統計データには明らかに関連性が見受けられます。

corners3.png

コーナーキックのデータは簡単に得られます。得点と失点を記したチームの順位表を見るだけで、基本的ながら価値のある洞察をコーナーベッティング市場にもたらしてくれます。

コーナーベッティングにおけるホームアドバンテージ

ホームフィールドアドバンテージは、スポーツベットで考慮するべき大きな要素ですが、サッカーのコーナーマーケットでベットする場合にも確かに当てはまります。

最近5年のフルシーズンで、プレミアリーグでの1試合当たりのチームのコーナーキック数が、アウェーでは4.7O、ホームでは5.7という数字が出ています。

のべ100チーム中(5シーズンにわたって20チームが競技)、アウェーのゲームでより多くコーナーキックを得たのはわずか11チームで、 平均して1試合で1回以上多かったのはただ1チーム(2016/17のHull City)でした。

ただコーナーキック数に関して言えば、強いチームはそれでも場所に関わらず多いことがよくあります。過去5年間のプレミアリーグの試合の54%では、コーナーキック数ではホームチームが優っていますが、アウェーチームは38%の試合で優っています。

ほとんど全チームがアウェーよりもホームで多くコーナーキックを得ていることを考慮すると、このマージンは皆さんが思うよりもなお近いのです。

試合の勝者のオッズ

サッカーのコーナーキックにベットする際に注意すべき点の一つは、ベッティングで本命視されるチームがほとんどのコーナーキックを勝ち取る、あるいはより多くのコーナーキックを得たチームが試合に勝つ可能性が高い、などといった単純な話ではないことです。前述のプレミアリーグのサンプルを再度例にとると、2012/13シーズン初頭から2018/19シーズンまでの間、コーナーキックが得点に結びついたのは3%未満で、実際にコーナーキックの総数が試合結果に与える効果は限定的です。

試合中のコーナーベッティング:試合の統計データの重要性

試合中にコーナーにベットする(ライブコーナーベッティングまたはインプレ―コーナーベッティングと呼ばれる)なら、試合の統計データを考慮することが重要になります。一方のチームが楽々とコーナーのハンディキャップをカバーするか、またはコーナーキック数の大半を得ることを期待するでしょうが、しかしそのチームが早々にリードした場合、チームは攻撃を仕掛けず、フォワードの数を減らすなどして、コーナーキックの可能性が減ることも考えられます。

反対に、試合をリードされている場合は、選手をできるだけ前方に送り、より多くシュートを打ってゴールネットを揺らそうとするでしょう。この2つは言うまでもなく、コーナーキックのチャンスが増えます。試合中にコーナーキックにベットするなら、マーケットに試合前の調査結果を当てはめるといったように簡単にはいきません。何が起こり何が起こらなかったか、それが試合の残りの部分で両チームのプレイにどう影響するかを考える必要があります。

コーナーベッティング戦略

シュートとコーナーキックの関連性を見てきましたが、チームが採用する戦略も考慮する必要があります。クロスに頼ってペナルティエリアにボールを送りたい側のチームは、その試みがクリアされ、ボールがラインの外に出て、多くのコーナーキックの機会を得ることが多いです。

この記事の執筆時点で、2021/22 プレミアリーグでは、Brightonは1試合あたりの平均シュート数が10番目に多いのですが、クロスでは6番目です。Seagullsは1試合あたりのコーナーキック数の表では7位となっており、彼らの場合、幅広いエリアからのボールの受け渡しが、シュートによる得点よりもコーナーキック総数により大きな影響があるようです。

コーナーキック総数へのベッティング戦略

コーナー総数マーケットにベットする場合、単に各チームの1試合平均のコーナーキック数を見るのは、最初のとっかかりとしてはいいでしょうが、それだけでは不十分かもしれません。

目が離せない、通常と異なるチームは常にあります。2019/20シーズンでは、Wolvesのホームゲーム19試合のうち、10.5回以上のコーナーキックを得たのはたった2試合で、これは過去5シーズンのどのチームよりも少ないです。ただし、アウェーの10試合ではその基準に達しています。ちなみに2016/17シーズンから2020/21シーズンまでの試合で、その基準に達した最高記録は13試合です。

その対極にあるのが2016/17シーズンにリーグ優勝したChelseaで、ホームゲームの12試合で11回以上のコーナーキックを達成しましたが、アウェーではわずか5試合でした。

覚えておくべき一番重要な点はおそらくここです。リーグ戦中のチームの試合でどれだけのコーナーキックの機会を平均で得ようが、10.5回を超える試合の数はそれほど変わらないのです。最近5年間ののべ100チーム(上記を参照)では、11回以上コーナーキックを行った試合は一番少ないチームでも10試合、一番多いチームでは24試合でした。言い換えると、全試合の1/4から半分において、ほとんどのチームがその数を達成するのです。

コーナーキック(または何らかの形の攻撃的統計値)にベットする場合、一旦試合が始まれば、ゲームの状態を考慮することが不可欠です。あるチームが負けている場合、選手は追いつこうと試みるため、それ以降はさらに攻撃を仕掛けてくるでしょう。

同様にリードしているチームはそのリードを保つことに重点を置きがちで、攻撃の機会を得てもそれほど多くの選手を前方に投入しないかもしれません。

先ほど見たWolves対Arsenal戦の事例は、完全にこの現象の例となっています。あの試合までの2021/22シーズンのチーム記録は、多分Arsenalがより多くのコーナーキックを得るであろうことを示していて、26分に彼らが2回目のコーナーキックからこの試合唯一の得点を挙げたのです。

それでもWolvesはその時点で1回コーナーキックを得ていて、その時から終了のホイッスルが鳴るまでに7回コーナーキックを行いましたが、一方のArsenalはたった2回で、その試合での総数は4回だったのです。

ここから分かることは、試合が始まる前には考えられないようなコーナーキックの回数になりましたが、結果にはそれが反映されず、ホームチームの利点にコーナーキック数が相殺され、予想通りの結果となりました。

このことは試合前であれ試合中であれ、コーナーキックの総数の予測が難しいことを物語っています。それらしい値に見えても、ひとつのゴールで簡単に状況が変わってしまいます。

しかしあまり一般的ではないマーケットのひとつであるコーナーベッティングに関する限り、少し調査すると有利になる場合があります。

このコーナーベッティングの記事が有用だと思ったなら、ハーフタイム/フルタイムベット戦略について読んでみたくなるかもしれません。

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