ピナクルの得点王ベッティング市場には、多くの選択肢が用意されています。Premier Leagueの得点ランキングではおなじみの常連プレイヤーもいれば、イギリスでは一度も公式戦を戦ったことがないプレイヤーもいます。以下、2017/18年の得点王ベッティングに役立つ統計データを、細かく検証していきまます。
Tottenham Hotspur
最初に取り上げるべきプレイヤーは言うまでもなく、昨年のゴールデンブーツウィナー、Harry Kaneでしょう。今季のKaneは、3シーズン連続での得点王タイトルを狙います。達成されれば、Alan Shearerに次ぐ、史上2人目のプレイヤーとなります(現時点でも、2年連続で得点王に輝いた5人のプレイヤーのうちの1人)。
Harry Kaneは昨シーズン、ピッチにいる間はTottenhamのペナルティキッカーを務め、全29得点のうち5得点を、ペナルティスポットから挙げています。
この23歳のスパーズのフォワードは抜群の安定性を誇り、Premier Leagueの直近3シーズンで、毎年20ゴール以上を挙げています(ほかにこの快挙を成し遂げたのはAlan Shearer、Thierry Henry、Ruud van Nistelrooyの3人だけ)。
Harry Kaneは昨シーズン、出場30試合で29ゴールを挙げ(87.45分ごとに1ゴールを挙げる計算)、110回放ったシュートの52.73%が枠内をとらえ、成功率は26.36%を誇りました。過去2シーズンでは出場68試合で53ゴール(111.34分に1ゴールの割合)を挙げ、枠内シュート率は49.63%で、成功率は19.77%を記録しています。
Romelu Lukaku - Manchester United
昨シーズン、Harry Kaneと最後まで得点王を争ったライバルがRomelu Lukakuでした。Lukakuは先日、7500万ポンドの移籍金でEvertonを抜け、Manchester Unitedへ加入しました。多くのファンはこの移籍が193cmのベルギー代表プレイヤーにとって、初のPremier League得点王タイトルを後押しすると考えているようです。
Lukakuが2016/17年シーズンに枠内シュート率50%、成功率22.72%を記録し、成長を示したことは注目に値します。
Lukakuは24歳になるまでに75点以上を挙げた、6人のプレイヤーのうちの1人です。Michael Owen(110)、Robbie Fowler(106)、Wayne Rooney(86)に次ぎ、24歳の誕生日を迎えるまでに84ゴールを決めています(その下にはHarry Kaneが78ゴールで続きます)。
Manchester Unitedの背番号9を新たに背負うこのプレイヤーは、過去2シーズン、出場74試合で43ゴールを決めています(2016/17年は37試合で25ゴール、130.68分に1本のペース)。過去2年間の枠内シュート率は45.18%、成功率は18.85%である一方、2016/17年シーズンの枠内シュート率は50%、成功率は22.72%と、改善を見せている点は注目に値するでしょう。
Sergio Aguero - Manchester City
ピナクルの2017/18年得点王ベッティングにおいて、予想オッズのトップ3を形成する最後のプレイヤーがSergio Agueroです。 2011年8月にManchester Cityに加入して以来、AgueroはPremier Leagueで122ゴールを挙げています。これはLukaku(85)、Rooney(81)、Kane(78)を上回り、同期間における全プレイヤー中、最高の数字です。また、Premier Leagueの1試合で5得点を挙げた、5人のプレイヤーのうちの1人でもあります(2015/16年シーズンの対Newcastle戦)。
Gabriel Jesusは代表戦で眼窩骨折の憂き目に遭っており、今季の序列ではAgueroの二番手に甘んじる公算が高そうです。
2014/15年シーズンの得点王に輝いて以降、Agueroは出場61試合で44ゴールを挙げ、17.05%のシュート成功率を残しています。この小柄なアルゼンチン人プレイヤーは昨シーズン、リーグの全プレイヤー中最多となる、139本のシュートを放ちましたが、合計20ゴール、枠内シュート率38.13%、成功率14.39%という昨年のデータに鑑みれば、他のプレイヤーよりも多くの幸運に恵まれないと、ベッティング対象としては難があるかもしれません。
ベッターはさらに、Agueroの負傷歴も考慮に入れておく必要があります。同選手は毎シーズン、安定して30試合は出場していますが、トップストライカーを目指す争いにおいては、些細なケガが致命傷となりかねません。
Gabriel Jesus - Manchester City
Sergio Agueroの得点能力がピークを過ぎたと考えるなら、2017/18年のゴールデンブーツをめぐる争いでは、Agueroのブラジル人チームメート、Gabriel Jesusに注意を払う必要があるかもしれません。
今年1月にチームへ正式に移籍して以降、Jesusは若干20歳にして、Manchester Cityのトップストライカーの座をAgueroから奪いました。Premier Leagueでは枠内をとらえた最初の7本のシュートのうち、5回を成功させており、昨年はわずか10試合の出場で、なんと7ゴールを挙げています。
しかし、こうしたチーム内での活躍は怪我によって水を差され、2月中旬に中足骨の亀裂骨折をこうむって以降は再び、シチズンズの先発イレブンの座をAgueroに明け渡しました。昨シーズンが終了して以降も、代表戦で眼窩骨折の憂き目に遭っており、今季の序列では再び、Agueroの二番手に甘んじる公算が高そうです。
Alexander Lacazette - Arsenal
Arsenalが新たに獲得したフランス人フォワード、Alexandre Lacazetteは、Premier Leagueベッターにとっては比較的なじみの薄いプレイヤーかもしれません。しかし、この元Lyonのプレイヤーは、昨年の欧州5大サッカーリーグで25ゴール以上を挙げた全選手中、33.33%という最高のシュート成功率(84回のシュートで28ゴール成功)を記録しています。
昨シーズンの欧州サッカー5大リーグで、Lacazetteよりも多くのペナルティゴールを決めたチームは3つしかありません。
リーグをまたいだ移籍の場合、プレイヤーが新しいリーグに適応できるか評価するのは常に難しいものですが、LacazetteがLigue 1の過去2シーズン、109.60分に1本の割合でゴールを決めていることを考えたら、2017/18年の得点王ベッティングにおいて軽視できない存在であることは確かです。
Arsenalが5270万ポンドもの大金を払ったことを踏まえれば、Lacazetteがチームの攻撃のかなめを担うことになるのは間違いなく、Alexis SanchezやMesut Ozil(2選手合計で昨シーズン、176回のシュート機を生んでいます) ら新しいチームメートのサポートを受け、2017/18年シーズンはLacazetteの前に多くのゴールチャンスが転がり込んでくることでしょう。
Alvaro Morata
Juventusへ移籍後、104分ごとに1本のゴールかアシストを決めた昨シーズンを含む、華々しい活躍を見せたAlvaro Morata。これを受けてReal Madridは、Alvaro Morataの移籍契約に含まれる買戻し条項を行使し、Karim Benzema、Gareth Bale、Cristiano Ronaldoといった自軍のフォワード陣と競わせることを決断しました。
出場機会が限られる中、MorataはPremier Leagueでも平均して88.7分に1本の割合でゴールを決めました。これはRonaldo(101.7)、Benzema(174)、Bale(203.5)の3人を上回る数字です。実際のところ、La LigaではLionel Messiだけが、「1ゴールに要する時間」においてMorataを上回っています(76.5分に1ゴールの割合)。また、昨シーズンのシュート成功率は、昨季のLa Ligaで10得点以上を挙げたプレイヤー中最高となる、27%を誇ります。
もっとも、Morataはこれまでどのシーズンも、16試合以上に出場したことがなく、チームのエースストライカーを務めるのも今季が初めてとなります。2017/18年の得点王ベッティングにおいては、この辺りを考慮する必要がありそうです。
Sadio Mane - Liverpool
2017/18年の得点王オッズに名を連ねるプレイヤーの中でも、最大の伏兵はLiverpoolのウインガー、Sadio Maneでしょう。 このセネガル代表プレイヤーは昨シーズン、わずか13ゴールしか挙げていません(過去2年間では64試合で24ゴール)が、ベッターは様々な理由からこの数字の改善を見込めます。
Maneは昨シーズン、わずか27試合の出場に留まっています。1月のAfrica Cup of Nationsのために5試合を欠場し、チームでは主にワイドに展開するプレーを担っていました。Liverpoolや他のストライカーに関してはいくつか移籍の噂もありますが、Maneに特別な関心を抱いているクラブはないように思われ、今シーズンはより中心的な役割を求められるケースが増えるに違いありません。
Maneがフルシーズンを怪我なく戦い、ウインガーではなくセンターフォワードとして起用されるのなら、Maneの高いオッズはとても魅力的に映ります。
2017/18年得点王オッズ: 統計データ
下の表は、上記のプレイヤーたちの昨シーズンの統計の内訳です。
選手
|
試合数
|
1試合ゴール数
|
1ゴールに要する時間
|
枠内シュート率
|
シュート成功率
|
Harry Kane
|
30
|
0.97
|
87.45
|
52.73%
|
26.36%
|
Romelu Lukaku
|
37
|
0.68
|
130.68
|
50%
|
22.72%
|
Sergio Aguero
|
31
|
0.65
|
120.35
|
38.13%
|
14.39%
|
Gabriel Jesus
|
10
|
0.7
|
93
|
54.17%
|
29.17%
|
Alexandre Lacazette
|
30
|
0.93
|
86
|
56%
|
33.33
|
Sadio Mane
|
27
|
0.48
|
172.92
|
42.11%
|
22.81%
|
得点王ベッティングで検討すべきその他の要素
ゴール数、1ゴールに要する時間、枠内シュート率、シュート成功率のほかにも、ベッターは、これらのプレイヤーが1ゲーム平均、どのくらい「決定的チャンス」を逃しているか考慮する必要があります。Opta社(大手スポーツデータ企業)の定義によれば「決定的チャンス」とは、「1対1でのプレーや至近距離からのシュートなど、合理的に考えれば、通常は得点が入って当然とされる状況」とのこと。
下の表は、得点王ベッティングの有力選手たちが昨シーズンのPremier Leagueで、どのくらい「決定的チャンス」を逃したかをまとめたものです。
選手
|
2016/17年の1試合の決定的チャンス逸失数
|
Harry Kane
|
0.37
|
Romelu Lukaku
|
0.22
|
Sergio Aguero
|
0.42
|
Gabriel Jesus
|
0.3
|
Alexandre Lacazette
|
0.24
|
Sadio Mane
|
0.11
|
さらに、これらのプレイヤーの何人かは、チームの主力ペナルティキッカーに指名されるはずです。Harry Kaneはピッチにいる間、Tottenhamのためにペナルティを蹴り(昨シーズンの29ゴールのうち、5ゴールはペナルティスポットからの得点)ますし、AgueroはManchester Cityの主力ペナルティキッカー(昨季はペナルティから4得点)です。Manchester UnitedではLukakuも、ペナルティキックを任されることが多いでしょう。
Harry Kaneは今季、3シーズン連続で得点王のタイトルを狙います。達成されれば、Alan Shearerに続く、史上2人目のプレイヤーとなります。
興味深いことに、Lacazetteの昨シーズンの28ゴールのうち10ゴールは、ペナルティからの得点でした。昨シーズンの欧州5大サッカーリーグで、Lacazetteよりも多くのペナルティゴールを決めたチームは3つしかありません。LacazetteがArsenalの主力ペナルティキッカーを務めるのは極めて有力ですが、ガナーズは過去5年間、1シーズン平均3.8本のペナルティキックしか奪っていません。
サッカーベッティングにおけるペナルティキックの重要性は、すでに知られているところです。そして同様のロジックを用いれば、これらのプレイヤーが来シーズン、ペナルティキックから何本のゴール決められるのかも見えてくることでしょう。
2017/18年のPremier League得点王を狙う、他のプレイヤーたちはどうでしょうか?ピナクルの得点王ベッティング市場では現在、Diego Costa(11.00*)、Alexis Sanchez(13.00*)、Daniel Sturridge(31.00*)、Eden Hazard(33.00*)、Jamie Vardy(36.00*)、Dele Alli(41.00*)、Wayne Rooney(61.00*)といったプレイヤーたちにも票が集まっています。
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