最初の試合が予定されてから半年以上、Kamaru UsmanはついにUFC 258でGilbert Burnsと対戦し、UFCのウェルター級の王座防衛に挑むことになりました。ザ・ナイジェリアン・ナイトメアがMMAの17連勝目を飾るでしょうか、それともドゥリーニョがベルトを奪い、再びパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト賞を獲得するのでしょうか? 続きを読んで、Usman対Burnsの予想にお役立てください。
イベント:UFC 258
日程:2021年2月14日
会場:UFC APEX (米国、ラスベガス)
Usman対Burns:テール・オブ・ザ・テープ
Kamaru ‘The Nigerian Nightmare’ Usman |
選手 |
Gilbert ‘Durinho’ Burns |
33 |
年齢 |
34 |
183 cm |
身長 |
178 cm |
77 kg |
体重 |
71 kg |
193 cm |
リーチ |
180 cm |
12-0-0 |
UFC記録 |
12-3-0 |
17-1-0 |
MMA全体の記録 |
19-3-0 |
52% |
打撃の正確性 |
46% |
1位 |
UFCランキング |
2位 |
この試合はもともと、昨年の7月のUFC 251で行われた3つのタイトル戦の1つとして予定されていましたが、Burnsと彼のコーチGreg Jonesの両者がCOVID-19の検査で陽性反応を示したため延期されました。Burnsの欠場で、UsmanはJorge Masvidalに全員一致の判定勝ちをおさめ、ベルトを防衛しました。当初、試合はUFC 256に移行されましたが、Usmanが未公表の怪我の回復にまだ時間が必要であると述べたことで、試合は再び中止となりました。
Usmanは、2019年3月にUFC 235でTyron Woodleyに全員一致の判定で勝ちウェルター級の王座を獲得しており、Colby CovingtonとMasvidalを相手に防衛に成功したため、今回はUsmanにとって3度目の王座防衛戦となります。
UsmanとBurnsはそれぞれMMAの16試合と6試合で負けがありません。
33歳のUsmanは、彼はこれまでに2度パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト賞を獲得しており、この試合で勝てばUFCの無敗記録を12に伸ばすことができます。男子のパウンド・フォー・パウンドランキングで5位となり、直近の10試合の間に4人目のウェルター級チャンピオンになったUsmanは、少なくとも2試合でベルトを防衛することに成功しています。
一方、Burnsは昨年5月のESPN9のUFCでWoodleyを倒し、Usmanに勝つ見込みがあると広く印象付けました。今回はそれ以来の試合となります。ウェルター級に戻って以来、Burnsは4連勝を挙げ、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト賞を2度獲得して、ディビジョンランキング2位に上昇しました。
Usmanと同様に、彼は直近6試合のうち4試合で最終ラウンドまで戦い、オープニングラウンドで勝ったのは直近10試合のうち2試合だけです。これは、BurnsにとってUFC参戦以来初めてのタイトル戦です。メディアによると、BurnsはUsmanとの試合予定が変更されてから試合を断っており、彼がタイトル獲得への挑戦に完全に集中していることがうかがえます。
Usman対Burnsのオッズ分析
Usmanは1.384*の本命で、勝率は69%をわずかに超えています。これに対して、Burnsは3.150*のアンダードッグで約31%の勝率です。ラウンドのオーバー/アンダーは4.5に設定されており、オーバーのオッズが1.813*で、アンダーが2.050*です。
Burnsのオッズは、直近の5試合それぞれでオープンからクローズの間に下がっています。
Usmanのオッズは、過去5試合の平均クロージングオッズ1.616よりもわずかに低く設定されています。Usmanはこの5試合のうち4試合で本命となり、その場合は毎回オープンからクローズでオッズが上がり、アンダードッグであったWoodleyとの1試合では下がりました。
このことから、できるだけすぐにUsmanにベットすることでわずかながら良いバリューを得られる可能性があることがわかりますが、これら5試合ではオープンからクローズまでのオッズの動きが0.15以下だったことに注目すべきでしょう。
反対に、Burnsは直近5試合での平均クロージングオッズの1.948よりかなり大きく設定されています。Burnsは5試合のうち3試合で本命でしたが、オッズは実際に毎回オープンからクローズで下がっています。
Burnsがアンダードッグの場合、オッズは大きく動く傾向にあり、彼が負けると予想された直近の3試合では平均0.2下がりました。これは、Burnsを有力視する人は2月14日が近くなるまでベットを待った方が良いこと示しています。
市場は、Usmanの最近の対戦相手に比べて平均的な勝利の見込みを示唆しており、オッズはWoodley (1.52)とCovington (2.75)より高く、Masvidal (3.36)、Rafael dos Anjos (3.70)、Demian Maia (4.90)より低くなっています。
Usman対Usman:格闘スタイル分析
Usmanは、次々と最終ラウンドで勝利をおさめ、UFCで最も印象的な選手の1人として名声を築いています。直近の10勝のうち8勝は判定勝ちですが、毎回全員一致の判定で、戦う相手に関係なく試合をコントロールする能力を持っていることを示しています。
Usmanは、より多くの打撃を成功させ、判定勝ちするために、攻撃と防御のバランスをとろうとしています。
実際に、彼のスタッツは潜在的な多才さと状況に応じてアプローチを変える能力を示しています。彼は攻撃の51%をスタンディングポジションからくりだし(Burnsは67%)、1分あたりの有効打数(4.60)と15分あたりのテイクダウン(3.44)の両方で高い数字を記録しています。
これは攻撃中心のアプローチに見えるかもしれませんが、Usmanは同じくらい強力な防御力に頼ることができます。圧倒的な100%のテイクダウン防御率を持つ以外に、有効打の60%を防御し、受けているのは1分あたりわずか2.17回です。
結果としてUsmanの戦略は、より多くの打撃を成功させ、判定勝ちを確保するために攻撃と防御のバランスをとろうとするものだと考えられます。直近の10試合では前者を達成し、中でもWoodleyを141の有効打(Woodleyは34)で倒したことは注目に値します。ここから、もし彼が自由に試合を左右できるとしたら、対戦相手に反撃のチャンスをほとんど与えないだろうということが分かります。
このことを念頭におきつつ、BurnsはUsmanの優れた打撃の正確性(52%と46%)とリーチ(193㎝と180㎝)の両方に特に注意する必要があります。これはチャンピオンを有利にし、Burnsが相手にダメージを与えるには必死に戦う必要がでてくるでしょう。
Burnsは現在までMMA19勝のほとんどをサブミッションで獲得していますが、直近の10勝ではサブミッションによる勝利はたった3勝です。代わりに、直近8勝のうち1勝以外はすべて判定勝ちまたはKO勝ちで、UFCでの彼の主な強みは非常に優れたパンチ能力です。
実際に、彼の直近の3勝は拳によるKO勝ちで、素早く勝てるチャンスを感じたらどんどん拳に頼るようになっています。Burnsのリーチは彼の最大の財産ではなく、この戦略に頼ると、時に相手に難なく攻撃をかわされ、反撃を受けることになります。結果として、彼は1分あたりたった3.15の有効打で、2.74の打撃を受けています。
おそらくもっと心配なのは、自称レストリングのスペシャリストにとって、この試合での彼のスタッツがUsmanのものに比べて劣ることです。彼は15分あたりのテイクダウンが2.21、関節技の正確性が37% (Usmanは50%)、テイクダウンの防御率は50%です。
しかしながら、15分あたりのサブミッションの試みは0.71でUsmanの0.16に勝っており、床での取っ組み合いを勝利のチャンスにつなげることに優れていることがわかります。
こうした事実から、ベルトを獲得するチャンスを得るには、Burnsは最近の出場よりも格闘とレスリングの要素を明らかに改善して、ほぼ完ぺきなパフォーマンスが求められるでしょう。そうでなければ、Usmanは難なく試合の行方を決めるでしょう。
Usman対Burns:バリューはどこにあるでしょうか?
Usmanがこの試合で有力視されている理由を見極めることは難しくありません。彼はウェルター級チャンピオンであり、長く連勝しているだけでなく、さまざまな対戦相手に試合をコントロールする能力を常に見せつけ、相手が彼を倒そうとする戦略に関係なく多くの打撃を決めています。
さらに重要なのは、Usmanはいつものアプローチを変えて、最終ラウンドで判定勝ちするためにBurnsを倒そうとすることを示唆するものはありません。したがって、1.813*でオーバー4.5のラウンドならすぐに考える価値があります。
Burnsを有力視している人にとって、即ノックアウトを狙うことが、そうした計画に伴う前述の欠点に関係なく、勝利が最も確実となる方法です。 したがって、この点においてBurnsの迅速な勝利が明らかなバリューベットに思えます。
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