Pinnacle提供のチーム関連ニュース・分析結果、最新ホッケーオッズから得られるヒントをもとに、今週のNHL大型試合の予想を磨き上げよう!
プレーオフでのセカンドラウンドがまもなく開始となる。プレジデンツトロフィー勝者とスタンレーカップ王座防衛を狙うチームがどちらも敗退することとなったドラマチックなオープニングラウンドに続き、氷上の熱気は高まり続けること間違いなしだ。
トロント・メープルリーフス対フロリダ・パンサーズの予想
トロント・メープルリーフスは、タンパベイ・ライトニングを6試合で下してセカンドラウンドに進出し、運に見放されたプレーオフの流れをようやく断ち切った。記録破りの勢いのボストン・ブルーインズと対戦できることがその報いとなるとみられたものの、フロリダ・パンサーズがまさかの立ち直りを見せ、スタンレーカップ有望だった同チームを下し、荷物をまとめて退散させることとなった。
パンサーズは、シリーズでの1-3での黒星以来流れを変えるかと見えたが、3試合連勝で見事に立ち直った。うち2つの勝利がTDガーデンでのもので、これにはブランドン・モンツアーが残り60秒で2度目のゴールをスコアし同点とした、決定的な内容となった第7試合が含まれている。2013年にメープルリーフスにドラフト入団したカーター・ヴェラーゲが、延長時間に得点し、まさかの次戦進出を固めることになった。
モンツアーはブルーインズ相手に5ゴールを決めており、マシュー・カチャックと共にチーム得点王を競っている。とは言え、フロリダの得点王は11点を記録した後者で、モンツアーとヴェラーゲを3ポイント離している。
メープルリーフスでは、11ポイントを挙げたミッチ・マーナーが抜きんでている。トロントでここまで5ゴールを決めた同チームのオーストン・マシューズを2ポイント離している状況だ。ジョン・タバレスとモーガン・リエリー両名もここぞという場面で見事に寄与しているが、ファーストラウンドの山場を越えたとはいえ、シェルドン・キーフ監督率いるチームは決して確定した成果を前提することはできない。
レギュラーシーズンはすでに過去の追憶だとはしても、メープルリーフスは1月18日以降の4回の対戦のうち3回を勝っており、このシリーズ前に優勢であったのだ。
しかし、パンサーズが勝ち取った1つの勝利(延長戦の末ではあったものの)が、3月30日のスコシアバンク・アリーナでのものとなっている。ファーストラウンドで見られた内容から、ホームのアドバンテージは確約されているとはいえず、このカードの両チームがここまでプレーオフで4つの勝利のうち3つを手にしている。
ダラス・スターズ対シアトル・クラーケンの予想
イースタンカンファレンスでボストンが敗退となったのと同様、ウェスタンカンファレンスでもまさかの波乱が見られた。シアトル・クラーケンが、スタンレーカップ防衛王者を最初のプレーオフシリーズで下す初のチームとなったのだ。
昨シーズンほどはおそらく勢いはないものの、シリーズでは2-1のリードを保ち、第6試合では4-1の圧勝で流れを固めており、コロラド・アバランチは今でもクラーケンを下せるものと見られている。
しかし、27勝49敗OT6でデビューシーズンを終えプレーオフ進出を逃したシアトルは、2度目となるシーズンでは存在感を強めている。ベル・アリーナでの第7試合の2-1の勝利で、ダラス・スターズとのセカンドラウンドの試合を決めることとなり、そのガッツの強さを再び強調している。
ここまでシアトルはチーム一丸となって試合をこなしており、2ゴールを超える数を決めた選手はいない。ヤニー・グールドがポイント6とアシスト数5でトップに位置している。
フィリップ・グルバウアーは決定打となった試合で古巣のアバランチに対し力強い試合を演じ、2-1の勝利となった試合で33のセーブを見せ、セーブ率.971を記録した。同ドイツ人ゴールテンダーはファーストラウンドシリーズでは見事な統計を誇り、30分以上出場したゴールテンダーの中で防御率(GAA)2.44で8位、セーブ率は.926で7位になっている。
しかし、シアトルはより優れたパフォーマンスを見せているゴールテンダー、GAA 2.01で5位、セーブ率.929で5位タイに位置し、さらにシュートアウト1を誇るジェイク・オッティンガーを擁するダラス・スターズと対戦する。
レギュラーシーズンで許したゴール数218で3位にランクインしているそのディフェンス力の強さに加え、ダラス・スターズはここまで最も強力なフォワードを揃えている。シリーズでのミネソタ・ワイルド戦での4-2の勝利の後、ロープ・ハインツが12ポイント、5ゴール、7アシストを計上した。同フィンランド人センターは、12ポイントでプレーオフにおける全選手を一時1ポイント先行していた。
直接対戦での統計を見れば、上手に出るのはダラスだ。この2チームの過去の対戦7回で4試合を勝利しており、シーズンのシリーズをそれぞれ2-1で勝利している。昨シーズンの全3回の試合はホームチームの勝利となった中、今シーズンの3試合はすべてビジターが勝利している。シリーズに突入するに当たり、シアトルはこの以前にホームでの成績よりはるかに優れた記録を誇っている(20勝17敗4OTに対し26勝11敗4OT)。
クラーケンのファーストラウンドの3勝はコロラドでのものであり、アメリカン・エアラインズ・センターでは序盤から押していき、プレッシャーをかけていきたいところだ。