8 8, 2017
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ボクシングベットの戦略:試合前の準備がいかに重要か

試合前準備をボクシングベット戦略に取り入れるには

ケル・ブルックとアミール・カーンの例を通して、試合前に増量するボクサーにうまく賭ける方法を学ぶ

プロボクサーの重量階級変更について

ボクシングベットの戦略:試合前の準備がいかに重要か

Credit: Getty Images

ダニー・ウィルソン (Danny Wilson) 氏は以前、ボクシング界の精鋭たちの体力/コンディショニングコーチを務めていました。そのため、ボクサーが試合に向けてどのようにトレーニングするかという、ブックメーカーにとっては計り知れない側面をよく心得ています。ウィルソン氏の業界経験をもとに、ブックメーカーより優位に立つための ボクシングベット戦略を立てることができます。詳しくはインタビューをご覧ください。

こんにちは。まずご自身について、そして体力/コンディショニングコーチについてお聞かせいただけますか?

これまで100人以上のアマチュア/プロのボクサーを相手に体力/コンディショニングコーチを努めてきました。 最近ではケル・ブルック (Kell Brook) のコーチとして、彼がゲンナジー・ゴロフキン (Gennady Golovkin) に対戦する上でウェルター級からミドル級に増量するためのコンディショニングを受け持ちました。

体力/コンディショニングトレーニングとは、基本的には試合前に生理的状態を最適化することをさします。減量、筋肉増強、またその他の要件に適合させることを含め、ボクサーを試合に向けて可能な限り良いコンディションに導くことが私の責務です。

概して、ボクサーの増量はベットにどのように影響するのですか?

ボクシングのベット方法をものにしたら、主要な試合の前にボクサーがどのようなトレーニング戦略を用いているかを探ることでベットに大きく役立てることができます。アミール・カーン (Amir Khan) とサウル・「カネロ」・アルバレス (Saul “Canelo” Alvarez) の対戦はこの最も良い例です。

増量がカーンにどう影響するかを認識していた人は、絶対にカネロに賭けたはずです。

カーンの持ち駒は スピードですが、彼は試合に向けて筋肉をつけた結果、最強の武器だったスピードを失うこととなりました。このことを予測できた人は、試合がカーンの算段どおりには運ばない (勢いをつけて早い段階で勝つつもりだったのに対し、腕に筋肉をつけたことにより最終的には疲労のため試合中止となった) ことが読めていたはずです。

したがって、エリートレベルで大幅に筋肉を増強することの基本や科学的根拠を理解していなければカーンがカネロを負かすであろうと予測し、逆に筋肉をつけることの影響がわかっていればカネロに賭ける、という形になっていたはずです。

これはケル・ブルックがゲンナジー・ゴロフキンに対戦するためミドル級に増量したことにも当てはまりますか?

過去8年間にわたって挑戦者をすべて負かしてきた相手に対戦するための2階級上への増量は、ケルにとって得策だったとみなされています。ゴロフキン以外のミドル級のファイターが相手でも、彼は必要なら12ラウンド持ちこたえられたはずです。

ミドル級への増量においてケルとアミールの間で留意すべき点は、この二人の体格の相違です。ケルが瞬発力のある速攻型のボクサーであるのに対して、アミールはいわば長期戦型のファイターです。したがってもしこの二人が対戦することになった場合なら、ブルックのノックアウト勝ち、あるいはカーンの判定勝ちに賭けるのが思慮のある 判断です。

ベッターの間では、背が高く構えの幅が広いボクサーに賭けるのが良いとよく言われます。これについてはどう思われますか?

実際には、「構えの幅が広い」といったことは存在しません。どのボクサーも、バランスを常に保てるようにするための幅で構える必要があります。これは試合での 真の構えとして知られています。背の高いボクサーの場合には当然、真の構えはより幅の広いものになります。

試合での動き、旋回、滑り、引き、レベル変更、制御、攻撃などのどの点においても、十分な幅のある構えでなければなりません。これらの点をすべてうまくこなせるなら構えは適切です。そうでない場合、構えが狭すぎるか広すぎることを意味しています。また構えの幅は、ボクサーがどう攻撃したいかによっても異なります。

最近の試合の中でご自身の洞察を適用できるものはほかにもありますか?

デイビッド・ヘイ (David Haye) とトニー・ベリュー (Tony Bellew) の対戦が良い例として挙げられるでしょう。

ヘイの体格が彼の勝利にとって 不利益となるのは、最初の6ラウンドが経過した後のみでした。

最初の頃ほど細身ではないものの、ヘイは脂肪の少ない形で体重を大きく増加させています。以前の試合においては、減量するとエネルギーバランスが悪くなり身体能力を最適化するためのスタミナを得られなくなっていた可能性があります。

これは、ボクシングにおける筋力増強トレーニングはボディビルダーと同じようには行えないことを意味します。ボクサーには、動き、スピード、連動性を向上させるための機能的なアプローチも必要となります。

では、ヘイのサイズはベリューにどう影響したのでしょうか?

ヘイは筋肉がついて好ましい体格になりましたが、スピードとパンチ力は期待されたほど ではありませんでした。体格が良くなったことで、ヘイは特に1~6ラウンドでベリューより 優位に立てると多くの人が予想していましたが、事実上試合を終了させた怪我を計算に入れていた人はほとんどいませんでした。

ヘイのサイズが不利益となるのはいずれにせよ試合が 第6ラウンドを超えた場合、つまりより軽量の長期戦型ファイターに好機となる場合だったはずです。

ベリュー はヘイとの対戦の前にどのような準備を行ったのですか?

ベリューは通常、筋肉を肥大させるため反復レンジを上げ大量のトレーニングをこなす方法をとっています。このタイプのトレーニングは ゆっくり収縮する筋肉繊維を生み出しより低いしきい値で運動単位を作動させるため、筋収縮の速度が落ちるだけでなく、体重も増加させた場合には結果的にスピードを欠いたファイターとなります。

ベリューはライトヘビー級あるいはクルーザー級で最もスピードのあるファイターではありません。そのため ヘビー級への増量後にベリューにとって有利となるのは、試合が 長引いた場合 (または対戦相手がアキレス腱を負傷しリング内で動くことができなくなった場合) のみです。ヘイの戦略は試合を第1~6ラウンドのうちに終えることでベリューに有利な体制となるのを避けることだったはずです。ヘイに怪我がなかった場合の 試合の展開は、何とも言い難いものです。

ボクサーの 生理的状態はパンチにどう影響するのですか?

強力なパンチはどれだけの勢いをつけられるかによって決まります。つまり相手に向けてグローブを動かすスピードです。ヘビー級でパンチのスピードが速いボクサーは、勢いがあり非常に強力なパンチを打ちます。

ヘビー級のボクサーは大抵、手のスピードの点ではフェザー級の選手よりずっと遅いものです。これは、ずっと大きな力を生み出すことで体の慣性力を克服する必要があるためです。もう一度ヘイとベリューの対戦に戻ると、ベリューがデイビッド・ヘイとの試合で遭遇したのがまさにこれだったのに対し、ヘイは自身の体格と重量を活用して強力なパンチを打ち込む技を自然に心得ていたということになります。

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