たった今
12 5, 2021

10億ドルの問題:理論の検証

確実に100万ドルを獲得するか、それとも50%の確率で10億ドルを手にする機会に賭けるか、あなたはどちらを選びますか?

この判断のリスクはどこにありますか?

あなたならどうしますか?

10億ドルの問題:理論の検証

テレビ番組に出演していると思ってみてください。司会者があなたの前に箱を2つ置き、どちらかを選ばなければならないとします。箱のひとつには10億ドルが、もうひとつには何も入っていません。箱のひとつを選べば50%の確率で10億ドルが得られ、50%の確率で何も得られません。選ばなければ確実に100万ドルが手に入ります。さてどうしますか? あなたならどうしますか?

この決断の分析

ほとんどの人にとって100万ドルは大金で、確実にその金額が手に入るならそれ以上の冒険はしないというのが、心をそそられる選択になることでしょう。しかし10億ドルのチャンスに賭けてみるのは馬鹿でしょうか? 向こう見ずなギャンブラーの考え方でしょうか?

これが1,000ドルと100万ドルであれば、多くの人が1,000ドルのために100万ドルのチャンスを棒に振るのは愚かな判断だと考えるでしょう。

もちろん100万ドルはあなたの人生を覆しうる金額ですが、しかし10億ドルはあなただけでなく、より広い地域社会まで、いやそれ以上を変える可能性があります。そんな大金を使ってどんな良いこと(またはよこしまなこと)ができるかを想像してみてください。

ほとんどの人が確実に100万ドルを得る方を選ぶと思いますが、ではもしあなたが似たような状況に出会ったらどうするか考えてみましょう。100万ドルが箱の一方だけに入っています。この100万ドルを諦めれば1,000ドルは確実に手に入るとします。やはりリスクを冒して100万ドルに挑むことはせず、1,000ドルを手に入れることを選択しますか?

ここで興味深いのは、ほとんどの人は1,000ドルを失うリスクを冒しても、100万ドルを得るチャンスに賭けるということです。最初の例とは真逆ですね。手に入るかもしれない金額が失うかもしれない金額の1,000倍だという比率は同じですが、心理的な効果で言えば、1,000ドルを失う痛みは、最初の例での100万ドルを失う痛みより小さいのです。

心理的な要素はどのように関わるのでしょうか?

なぜこの場合はそうなるのでしょうか? 最初の場合について理論的に言えば、2つの箱の期待値はどちらも5億ドル(10億ドル÷2)ですから、2つの箱のうちひとつに賭けるというのは合理的な理由があると言えます。何も得られずに家に帰っても、元々持ってなかったものですから別に損したわけではないという考え方もあるでしょう。一方、あなたはその判断のせいで100万ドル損したと思う人もいるでしょう。

カーネマンとトベルスキーのプロスペクト理論によれば、 人は「得ること」に関してはリスクを回避する傾向があり、期待される効用が少なくとも(つまり金銭的な報酬が少なくとも)手に入る確率が高い方を好むとされています。しかし、もし状況がすこし違って、損をするかもしれない場面でリスクのある選択を迫られた場合、私たちはその損失を避ける可能性があるなら積極的にリスクを求めます。

ほとんどの人は、その金額が自分の人生にどれだけの違いを生み出すかを考えて答えを出します。1,000ドルを100万ドルに増やすのは大変ですが、100万ドルを1,000万ドル(あるいはそれ以上)に増やすのは、賢く投資して幸運があればできないことではありません。

生粋のロンドンっ子として言うなら、100万ドルは大金に聞こえますが(実際大金ですが)、一生安泰と言えるほど人生を変える金額でもありません。結局、100万ドルではロンドンの中心街にベッドルームが2部屋あるマンションが買えればいいほうで、100万ドルの宝くじに当たって、贅沢なライフスタイルでそのお金を使いきった人から得た教訓によれば、この金額はあなたの人生をある程度のところまで押し上げるだけにすぎません。しかし、10億ドルは全く別世界の話で、いくらかのリスクを冒す価値があります。

ベッティングに関して言えば、これが多分、人がアキュムレーター(複数賭け)のチャンスを生かしながら、片足だけ逃げる用意をしている理由です。また、これでなぜ多くのベッターがオッズの低いベットの選択を嫌うのかも説明できるでしょう。得るリスクより失うリスクの方が重視されるからです。

そこで問題です。以上のすべてを考慮した上で、100万ドルを取りますか、10億ドルを得るチャンスに賭けますか?

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