利益の掛け合わせ:パーレー戦略はベッターに有益な手段となり得るか?

パーレーベッティング戦略

パーレーの限界

利益の掛け合わせ:パーレー戦略はベッターに有益な手段となり得るか?

パーレー、アキュムレーター、マルチプル。どの呼び方を好むとしても、この手法は一般的に、本格的なベッターにとって不利な選択肢であると考えられています。しかし、実際のところ、ベッターがパーレーを利用して優位に立つことはできるのでしょうか。詳しくは続きをお読みください。

一般的にパーレーがひどい賭け方だと考えられる理由

一般的に、パーレーでのベッティングは悪いベッティング戦略だと考えられています。なぜなら、ベットに追加されるイベントのそれぞれについて、ブックメーカーのマージンが掛け合わされるためです。

これにより、ブックメーカーに非常に有利な賭けになる可能性があります。この詳細については、マルチプルへの賭け方に関する記事をお読みください。

パーレーベッティング戦略:利益の掛け合わせ

パーレーベットの欠点を話題にする際によく見落とされるのが、ブックメーカーのマージンが跳ね上がるのと同様に、この賭け方を使えばベッターのエッジを大きく増やすこともできるという点です。ベッターが、ブックメーカーよりも自分の方にエッジがあると確信しているのであれば、パーレーはメリットを大きくするための強力な手段です。

ここでは、ブックメーカーが2.00というデシマルオッズ(50%の確率を示唆)を提供している3つのイベントについて、ベッターは、実際には55.55%の可能性(オッズで表すと1.8)があると計算しています。

パーレーベッティング戦略

イベント

ベッターのオッズ

ブックメーカーのオッズ

ベッターが示唆する確率(%)

ブックメーカーが示唆する確率(%)

確率の差(エッジ)

イベント1

1.8

2

55.55

50

11.11

イベント2

1.8

2

55.55

50

11.11

イベント3

1.8

2

55.55

50

11.11

パーレー

5.832

8

17.15

12.5

37.17

このシナリオでは、通常はブックメーカーがパーレーで利益を得るのと同様に、ベッターがパーレーで利益を得ています。ベッターのエッジは大きくなりました。

依存関係にあるイベント

まだベッターにエッジがない場合、パーレーが有利になるまた別の方法があります。パーレーの選択肢がそれぞれに独立して見えるが、実際には何らかの依存関係にあると気付ける場合です。

この例として挙げられるのは、あるサッカー選手と、その選手がプレーしていない別のチームが、シーズン中に一定のゴール数を越えるかどうかについて、ベットを組み合わせるような場合です。この場合、そのチームが大量のゴールを挙げているとしたら、それは、一般的にそのリーグが得点率の高いシーズンを送っているからかもしれません。

また、ルール変更が原因かもしれませんし、そのリーグでサッカーのプレースタイルが変わったことや、互いの結果に良い影響を与えるいくつもの小さな要因が組み合わさったことで生じた可能性もあります。

こうした要因があれば、その特定のチームに所属していないプレーヤーでも多くの得点を稼ぎやすくなるといったこともあるでしょう。したがって、ベットには何らかの依存関係があります。

これはかなり明確な例ですが、たいていのブックメーカーは、こうした選択肢がパーレーの対象にならないようにすることができます。しかし、まれではあっても、独立しているように見えて実際にはある程度の依存関係を共有している2つのベットをベッターが見つけることは、不可能ではありません。

パーレーと変動性

パーレーに賭けるベッターが気にかけることの1つが、短期的に見た場合、パーレーにベットしているとリターンの変動性が高くなるという点です。

前述の例では、ベッターの思う確率が正しければ、個別の結果に賭けるベッターがリターンを得る回数は50%を越えます。しかし、3つの結果をパーレーで賭ける場合、ベッターがリターンを得る確率は17%になるものの、獲得金額は4倍多くなります。

これがリターンの変動性を非常に大きくしています。例に挙げたパーレーや似たようなパーレーで、ベッターが賭けるイベントが同時発生しない状況が何度も続くという可能性も、ないとは言えません。長期的に見て確実に平均に回帰するパーレーをしっかりと見つけられない限り、ベッターがこの変動性を考えに含めるのは難しいでしょう。

パーレーの限界

利益を上げるベッターはブックメーカーによって制限されるという通常の問題に加えて、パーレーでは優れた賭けにベットすることさえ難しくなる可能性があります。

この記事で説明したシナリオでは、利益を上げるベッターはブックメーカーに対する優位性を高めています。しかしこれは、ブックメーカーとしては避けたいシナリオです。つまり、非常に優秀なブックメーカーでさえ、その選択がパーレーに加えられた場合には、そのオファーのオッズを下げる可能性があるということです。さらにブックメーカーは、そうした選択にかかる変動性の影響も受けます。パーレーによってリスク管理が複雑さを増すからです。

PinnacleのMarco Blumeは、利益を上げるベッターによるパーレーベットに伴うこうした問題について、Pinnacleのポッドキャストで話題にしています。

結論としては、ほとんどのベッティング戦略を使う場合と同様に、この手法の良さはベッター自身の良さで決まるということです。パーレーは、熟練のベッターには有利になると同時に、弱いベッターには有害にもなるのです。

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