デシマルオッズで1×2をハンディキャップに換算するシンプルな数式は以下のようになります。
2.000×(勝ち÷負け)
デシマルオッズに対して、この数式で1×2―ハンディキャップ換算データベースを作成します。以下は参考としての基本的な1×2―ハンディキャップ換算表です。
ハンディキャップ | 1×2 | デシマル |
---|---|---|
-1 | -107/+107 | 1.94/2.07 |
-2 | -115/+115 | 1.87/2.15 |
-3 | -145/+145 | 1.69/2.45 |
-4 | -180/+180 | 1.56/2.80 |
-5 | -210/+210 | 1.48/3.10 |
-6 | -240/+240 | 1.42/3.40 |
-7 | -290/+290 | 1.35/3.90 |
-8 | -320/+320 | 1.31/4.20 |
-9 | -360/+360 | 1.28/4.60 |
-10 | -400/+400 | 1.25/5.00 |
上表は一般的なガイドラインとして利用できますが、さらに優位に立つにはホーム/アウェーや高/低トータルの換算表も作成する必要があります。
ホームチームとハンディキャップ
一般的に、ほとんどのハンディキャップにおいてホームチームは若干パフォーマンスが上がります(ホームフィールドアドバンテージに関する記事を参照)。また、トータルが減るほどハンディキャップの1×2が増えることに気づくでしょう。例えば、NFLの場合では、トータル30点の試合の7点のフェイバリットは1.303(トータル42.5点の典型的な試合の1.357点と異なる)になると考えられます。
計算からハンディキャップと1×2が一致しないことがあります。この例は2005年スーパーボウルのニューイングランド対フィラデルフィアの試合で見られ、前者は7点のフェイバリット、1×2では1.434点のフェイバリットになりました。
この試合のノーマージンは通常1.344前後になります。ただし、この場合では、大衆によるベッティングの影響が不正確な換算の原因になりました。一般的には、大衆は1×2ではアンダードッグに、ハンディキャップではフェイバリットにベットする傾向があります。
これら2つの傾向が組み合わさってスプレッドとマネーラインの整合性が損なわれます。これは大衆のベッティングパターンあるいは変化に気づいていないオッズメーカーが原因と考えられますが、いずれにしても、注意力の高いパンターならこの状況から利益を得ることができます。
オッズの1つが外れていると確信しているものの、どちらなのか把握できていない場合、多くのプロは1×2のフェイバリットとハンディキャップのアンダードッグの両方にベットすることで「中間」のアプローチを取ります。
賢明なパンターは、しばしば大衆と異なるベッティングによって利益を獲得しています。例えば、スーパーボウルの例では、洞察力のあるパンターは以下のベットを行うことで試合の「中間」を行きました。
- ハンディキャップで+7のフィラデルフィア・イーグルスに£739ベットして£642獲得
- 1×2でニューイングランドに£962ベットして£417.5獲得
この例では、ニューイングランドが3点差で勝ったため、「中間」のベッティングは利益のあるものとなり、賢明なパンターは1×2とハンディキャップの両方で的中となりました。
ニューイングランドが7点差以上で勝った(またはイーグルスが勝った)場合、ベットは合わせて£321.50の純損失となります。
効果的に組み合わさった2つのベットで「ニューイングランドが1~7点差で勝つか?」のベットに対するオッズは3.3となり、よりフェアなオッズは2.6に近くなります。このオッズのギャップが大衆パンターによる重複です。
毎週末NFLやその他の人気リーグで1×2をハンディキャップに換算することで大衆換算のチャンスがあるという保証はありませんが、Pinnacleでは多くの市場を提供しており、このベッティング戦術から利益を得られる機会は他にも多数存在します。