プロベッターに忍耐力が欠かせない理由

なぜ、ベッターは我慢強くないといけないのか?

認知バイアスの影響を理解する

忍耐力が合理的判断に役立つ仕組みは?

テクノロジーは人をせっかちにする?

プロベッターに忍耐力が欠かせない理由

「ベッティングで暮らす」と聞くと、あたかもその毎日が大きな決断と、人生を変えうる勝利の興奮に満ちているような幻想を抱いてしまいがちです。現実はまったく異なります。ベッターには不断の努力が求められ、すばやい学習能力と規律がなければ、成功を掴むことはできません。「忍耐力」もまた、一流ベッターに欠かせない資質のひとつ。今回の記事ではその理由を説明します。

ベッティングの心理的側面を理解することは正しい情報を手に入れ、正しいブックメーカーで賭けることと同じくらい重要です。誰もが同じ理由のために賭けるとは限りません。私たちがギャンブルをする理由は十人十色ですが、動機はともかく、安定的に利益を上げたいのであれば、特定のルールに従うことは有益でしょう。

なぜ、ベッターは我慢強くないといけないのか?

「忍耐力」とは、遅れや、困難や、苦しみを、苛立つことなく冷静に受け入れ、我慢できる能力であり、ベッティングで勝つための重要な要素でありながら、軽視されることも少なくありません。期待値を計算し最終オッズに打ち勝つ能力は、言うまでもなく重要ですが、ランダム性や運の影響を受けやすい環境下にあるベッターには、我慢強さも求められます。

週に40時間、2年間プレイを続け、10万個ものハンドを作った熟練のポーカープレイヤーでも、負けているケースはあり得ます。

ベッティングではなぜ、忍耐力が重要なのか。その理由は大数の 法則 を使って説明すると分かりやすいでしょう。このヤコブ・ベルヌーイの定理の中核を成すのは、予想偏差の原則です。ベッティングの場合なら、一定のサンプル数の中で、コインの表か裏、またはルーレットの赤か黒が均等な数だけ現れるという予想を立てること。

もちろん、コイン投げやルーレットのようなゲームではいずれ、どこかの時点で、確率は均一化されます。同じように、あるベッターがブックメーカーのマージン以上に優位を築いているなら、ランダム性や運によって生じる事象の確率は、(いずれかの時点で)等しく均されることでしょう。こうした予想が達成されるだけのサンプル数を制限しないためには、単純に我慢が必要なのです。

Joseph Buchdahlもまた、自身の記事「稼げるベッターになるには:運と技術の問題」の中で、忍耐力がベッティングに欠かせない理由を示しています。週に40時間、2年間プレイを続け、10万個ものハンドを作った熟練のポーカープレイヤーでも負けているケースがあると、Nate Silverの例を使って説明しています。これは確かに極端な例ですが、すでに優勢を築いているベッターはプラスの結果が得られるまで、辛抱強く待つことが肝要であることを教えてくれます。

認知バイアスの影響を理解する

ベッターなら人間が陥りやすい罠や、ギャンブラーの犯しやすい誤解を認識し、(自分が有利の時には)じっくりと待てば、いずれはお金が儲かることを理解しているかもしれません。しかし、こうした論理的思考が、ある種の認知バイアスによって妨害されることがあります。

プラスの期待値を持っていながら、負けが込んでしまっているベッターは、それらが最終的には利益を生む、膨大なサンプルの中の連敗にすぎないことを理解する必要があります。

ベッティングリソースには、認知バイアスがベッティングの意思決定プロセスに与える影響を分析した記事が数多く掲載されています。それらが本命大穴バイアスであれ後知恵バイアスであれ、忍耐力は、ベッターを合理的判断から逸脱しないよう手助けする、多くのメカニズムのひとつなのです。

短期的利益対長期的成功

ベッターが忍耐力によって抑制できる認知バイアスのひとつが「双曲割引(現在バイアス)」です。これは、後にならないと手に入らない高額の報酬よりも、すぐに手に入る少額の報酬を選択してしまう人間の傾向を表します。こうした概念はおそらく、様々な賭け方を評価してみるとよく分かります。ベッティングの目的が違えば適切な賭け方も違ってくるのです。

あるベッターは破産のリスクを覚悟の上で、目の前の大金を手にするために、有り金すべてを賭けます。別のベッターは先進的な手法(フィボナッチ数など)を用いて、負けても継続的にベットを行い、過去の負け分を取り戻します。しかしながら、比例法(ケリーの公式など)や定額法といったベッティング方式ならリスクを大幅に減らし、時には完全に取り除いてくれます。それなのに、なぜ、全員がこうした手法を用いないのでしょうか?

忍耐力と合理性

合理的選択論を信じるのであれば、私たちのあらゆる選択は利益を最大化し、損失を最小化するという前提に基づいて行われます。しかし、ベッティングの場合はそうとは限りません。

ベッティングにおける「今すぐ勝ちたい」という欲は大きく、しかも現代のベッターには最低限の労力でベッティングできる手段がいくらでもあります。

仮に$10のベットを考えているベッターがいて、普段使っているブックメーカーが2.22倍のオッズを、他のブックメーカーが2.25倍のオッズを示していたら(勝てば$0.30の差が生じる)、このベッターはブックメーカーを乗り換えるでしょうか?そうするベッターもいれば、そうしないベッターもいるでしょう。これがもし、$100,000を賭けるとなったら、同じベッターでもブックメーカーを乗り換える確率が高くなると思われます(追加で$3,000儲かるので)。もっとも、どちらの状況でも、ベッターには利益を最大化できるチャンスがあるのではないでしょうか?

本格的なベッターは、その差がいかに小さかろうとも「価値」、すなわち「より良いオッズ」の重要性を知っています。彼らはそうした価値がたゆまぬ努力なくしては得られないことを、そして少し我慢すれば、より良いオッズで大きな利益を上げられることを知っています。だからこそ、ピナクルの低マージンの人気が高いわけです。

合理性について言うと、心配や不安は、人を非合理的な行動へと駆り立てることを理解しておくことも重要です。我慢強い人間はそうした行動が減るため、合理的な判断を下しやすくなります。 

テクノロジーは人をせっかちにする?

ベッティングの世界の外では、テクノロジーの進化によって今や驚くほど簡単に商品を購入し、欲求を満たせるようになっています。ボタンひとつでピザを注文でき、家を一歩も出ることなく毎週の買い物をすることもできます。タクシーを呼ぶのも実に簡単です。

忍耐力は、ベッターを合理的判断から逸脱しないよう手助けする、多くのメカニズムのひとつです。

ベッティングにおける「今すぐ勝ちたい」という欲は大きく、しかも現代のベッターには最低限の労力でベッティングできる手段がいくらでもあります。一部のブックメーカーにとっては重要なことに、現代のベッターは必要最低限の思考しか求められていないのです。キュレーション型のベットは数年前から見られますが、最近増えてきた「一番人気のベット」や「流行りのベット」という仕組みは、娯楽的なベッティングの世界が、バンドワゴン効果(群衆行動)によって支配されている事実を浮かび上がられます。

自分の時間が来るのを待つ

端的に言えば、ベッターには忍耐力と「大局観」が必要です。プラスの期待値を持っていながら、負けが込んでしまっているベッターは、それらが最終的には利益を生む、膨大なサンプルの中の連敗にすぎないことを理解する必要があります。 

ベッティングの秘訣とはブックメーカーより優位に立ち、プラスの期待値を見つけ、ベットのコストが分かるようマージンを理解することに尽きます。しかし、ベッターが理想の結果を得るためには「勝利の公式」を手にするだけでなく、我慢強くなければならないのです。ベッティングは宝くじとは違い、一夜で億万長者になることはできないのですから。

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