プレシーズン概要
待ちに待ったNFLマッチの再開ですが、プレシーズンの攻撃と守備の特徴は基本的かつ予測しやすいシステムが採用されることです。ローテーション制によりレギュラー選手の出場時間が制限され、最終週の前の週がピークとなります。ドラフト指名選手にとっては、2015年のチームメンバー入りを目指してアピールするための絶好の機会です。
有力選手はこれらの試合を通じ、新シーズンに向けて怪我に注意しながら良いスタートを切ることができます。また、来たるシーズンを見据え、監督が新加入選手の実力を測る機会でもあります。
2008年以降、1チーム平均で84人の選手がプレシーズン中1試合以上に出場しています。
プレシーズン中のチーム内競争を促進するため、2008年以降は1チーム平均で84人の選手がプレシーズン中1試合以上に出場しています。平均すると、41人の選手が攻撃側、39人が守備側、71人がスペシャルチームで出場しました。
一般的に、1回のプレシーズン中に出場機会を与えられるクオーターバックは1チーム平均4人未満です。こうした中には、ドラフト前の有望株ながらレギュラーシーズンでは出場機会を得られそうにない選手から、前回のスーパーボウル優勝経験者、将来のHall of Fame候補者となる選手まで、幅広い面々がそろっています。
そのため、選手選考やその試合結果への影響が最も表れるのは、クオーターバックに与えられるプレー時間の長さであると考えられます。
数字で見るプレー
2002~2010年 プレシーズン中のクオーターバックのパフォーマンス
クオーターバック | パス成功率 % | ヤード/試み | 試み/タッチダウン | 試み/インターセプト | 試み/サック |
昨シーズン1週目の先発選手 | 62.3 | 7.0 | 25 | 42 | 18 |
その他のクオーターバック | 57.9 | 5.9 | 32 | 35 | 13 |
上の統計からもわかる通り、昨シーズンに先発の座を確保していたクオーターバックが今度のプレシーズンも同じチームでプレーする場合、他のクオーターバックよりもかなり良いパフォーマンスを見せています。
パス成功率が上回っており、タッチダウンパスの間のスローイング回数が少なく、他のクオーターバックの試み32回に対して試み25回にとどまっています。また、インターセプトとサックの間のスローイング回数は平均的に多くなっています。
全般的に、先発に定着している選手はプレシーズンの試合で約4分の1をプレーしており、QBレーティングは86.5で、他のクオーターバックは75.5となっています。
ランプレー
ランプレーでは、こうした差異は見られません。昨シーズンに100回以上ボールを持ってプレーしたランニングバックが次のプレシーズン中も同じチームでプレーする場合、キャリー1回ごとの平均走行距離は3.95ヤードです。こうした効率の数値は、ドラフト指名やトレードとぴったり一致します。
前にラッシングを行った先発選手は得点回数が多く、キャリー31回ごとに1得点します。これに対して他のボールキャリアはキャリー44回に1得点ですが、フィールド上のポジションにも影響される場合があります。
そのためプレシーズンにおいて、レギュラーに定着している選手がパスする場合は、レギュラーに復帰したランニングバックよりも予測がしやすく、チームに好影響をもたらす可能性が高くなります。
NFLプレシーズンにおけるベットの傾向
プレシーズン中のチームに与えられるハンディキャップにも注目です。
リーグが32チームに拡大した2002年以降、試合で与えられたハンディキャップスプレッドのうち80%は4ポイント以下です。レギュラーシーズンによくあるような大差のスプレッドはほとんどありません。
プレシーズン3週目になると先発選手のプレー時間が長くなり、レギュラーシーズンとほぼ同程度になります。3週目に与えられるスプレッドの6%はタッチダウン1回分以上に値しますが、他の週のそれは2%に届きません。
プレシーズン中に得点が上昇傾向にあっても、レギュラーシーズンと比べれば合計得点は少な目になります。再編成後のプレシーズンは1試合の平均得点が37.7点で、ビジターチームが17.9点、ホームチームが19.8点となっています。
この得点はおおむね相場の通りですが、これより下か上を取れば利益を生んだと考えられる期間があります。ラインの動きを分析し理解することは、プレシーズン中に利益を計上するうえで重要になる場合があります。
NFLプレシーズンからベット価値を引き出す
スプレッドに対して成績を残している監督を手本とするといったベット戦略はよく知られています。これはプレシーズンを優先させる人々の存在を意味しているかもしれません。
多くの場合、得点や失点は単なる勝敗記録以上にチームの実力を示すと見なされます。また、1シーズンを通した得点がプラスになっているチームは平均的に次のプレシーズンもプラスとなります。
ただし、適正にハンディキャップが与えられている試合であっても、運・不運はあります。本当のオッズはコイン投げで決まります。スプレッドに対してストライク率が67%のとき、10-5は立派な記録と言えます。ただし運次第ですが、こうした過剰に見えるパフォーマンス、あるいはこれ以上のものを、15%の確率でコイン投げが生み出す場合もあります。
さらに、本物かつ持続的な特徴がみられると判断される場合は、スプレッドまたは合計は時間をかけて調整することができます。
試合前の監督のコメントや出場予定のクオーターバックなどの情報を取り入れる前に、自分の方針を練っておくと良いでしょう。
昨年の優勝チームは大部分の選手を限定的にしかプレーさせない場合もありますが、昨年のレギュラーシーズンのチームの出来と今度のプレシーズンの出来には何かしら関係があるようです。
多くの場合、得点や失点は単なる勝敗記録以上にチームの実力を示すと見なされます。また、1シーズンを通した得点がプラスになっているチームは平均的に次のプレシーズンもプラスとなります。
回帰分析によれば、2001年以降のレギュラーシーズンで1試合平均12得点プラスだったチーム(14-2などの記録を持つチーム)も、プレシーズン中もプラスを保っていますが、1試合でわずかに1.3得点プラスと、大幅に減っているようです。
前のレギュラーシーズンに低調だったチームには、似通った基準値が見られます。昨シーズンに1試合平均で12失点したチームは、次のプレシーズンでも負けたものの、その差はわずかに2点改善されました。
パスの効率には同じ傾向が見られます。前のレギュラーシーズンに1回のパスの試みで進んだ距離が平均5.5ヤード以下のチームは、プレシーズンでは1回の試みで平均6.4ヤードでした。レギュラーシーズン中にパス効率の良かった選手は、1回のパスの試みで平均6.5ヤード以上進んでいましたが、そこからやや向上して1回の試みで6.7ヤード進むようになりました。
また、レギュラーシーズン中に10試合以上勝つチームは、次のプレシーズンに52%の試合で勝利します。それに対し、2002年以降にレギュラーシーズンで6試合以下しか勝てなかったチームの勝率は48%です。
ログ5の公式を使うと、上記のマッチアップ例において、プレシーズンの中立地での試合で平均的なチームの勝率は54%となります。これは負けたチームに約1.5ポイントのスタートを与えるのと同等です。一方、レギュラーシーズン中にこれらのチームが対戦する場合は、タッチダウン1回分のスプレッドとなります。
結論
プレシーズンのベットは、昨シーズンの情報の一部を参考に、しかるべきチームの強さを評価することが不可欠です。ホームゲームの利を活かし、何週目であるかを意識すること、また最後に一番重要なのはチームのニュース、実力、選手起用に基づいてスプレッドを調整することです。特にクオーターバックについては、監督がレギュラーシーズン中よりも率直にコメントをすることがあります。
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